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今日(10・17)未明に放送された「BBCニュース」は、「バリ島爆弾事件」で以下のような報道を行った。
■ 豪政府とインドネシア政府が「対テロ共同作戦」で合意
インドネシア政府が「対テロの戦い」に及び腰だったことが今回の「バリ島爆弾テロ」を引き起こしたする米英豪の意向を受け入れるかたちで、メガワティ大統領は、今後「対テロ共同作戦」を採ることをオーストラリア政府と合意した。
■ 使用された弾薬はC4が300ポンド
残骸や爆発力から、「バリ島爆弾テロ」で使用された爆弾は、C4が300ポンド(約135Kg)と見積もられている。
■ 豪国民のあいだでハワード政権批判噴出
「バリ島爆弾テロ」で外国人としては最大の犠牲者を出したと推定されているオーストラリアでは、「あのようなテロ攻撃を受けたのは、米国のアフガニスタン攻撃を積極的に支持し、部隊まで送っているハワード政権のせいだ」という抗議のeメールや電話が政府機関に殺到している。
★ 「対イスラム戦争」に気乗りしていなかったメガワティ大統領を、「バリ島爆弾テロ」を梃子にして口説き落とした(脅しが成功した)という構図のようだ。
東チモール問題・イリアンジャ問題に対するオーストラリア政権の“介入”を快く思っていないインドネシア人は多いのだから、オーストラリアの軍隊や治安情報機関が乗り込んでくるほうが、「テロ」を誘発する可能性が高いだろう。
米英は中東とアフガニスタンで手一杯だから、アジア東部はオーストラリアに任せるということだろう。
しかし、「バリ島爆弾テロ」からわずか4日ほどで「対テロ共同作戦」まで合意させたということは、用意周到さを窺わせるものである。
オーストラリア国民のちょっと的外れな理由付けは別として、オーストラリア政権も、英国ブレア政権のように国民意識から“浮いた”存在になりそうである。
今回の「バリ島爆弾テロ」が、「ジェマ・イスラミア」を標的とした「対テロ作戦」につなげていく意図であることが見えてきたことで、昨年末の「シンガポール・イスラム過激派逮捕劇」の意図も見えてきた。
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シンガポールの過激派逮捕は米情報機関の通告に基づくもの/テロリストのビデオを公開 [ABCワールドニュース]
1・12午前NHK衛星1で放送された「ABCワールドニュースTONIGHT」は、昨年12月にシンガポール公安当局によって逮捕された件について次のように報じた。
● シンガポール当局の逮捕はアメリカの情報機関が通告したことによって行われた
● 逮捕された15名の内8名はアフガニスタンでテロ訓練を受けていた
● アフガニスタンで発見されたビデオを公開
逮捕された過激派が米軍兵士を狙ったテロを起こそうとしていたことを示す証拠のビデオを公開した。そのビデオの“ナレーション”は、逮捕された15名のなかの一人が吹き込んでいたという。
[ビデオの内容]
シンガポールの街中が撮されており、「米軍兵士がバスから降りてMRT(地下鉄)の駅に向かうときは狙いやすい」、自転車置き場を撮し「自転車の後ろにある荷物入れは爆弾を仕掛けるのに最適」、歩道のマンポールを撮し「マンホールの穴は爆弾を仕掛けるのに使える」などのナレーションが付けられていた。
画像的には旧式の家庭用ビデオで撮られたようなもので、公開されたものは何回もダビングされたようなモアレが出ていた。
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★ ほんとうの話は別として、ブッシュ政権なのかCIA単独なのかわからないが、今のところ、こんな事件を仕掛けた意図が見えません。
昨年の夏もシンガポールに行ったが(ここ3年で3回ほど)、街中で米軍兵士と外見的に分かる人を見たことが1度もありません。ビジネスマン(女性も含む)風の白人は結構な数いますけどね。
さらに言えば、シンガポールの街中で“外人”がバスを使いこなすのは大変です。一方通行も多いし、どこを通るのかもわかりにくい。
私は、MRT(運賃が安く便利です)か、タクシー(安いですよ。2人だとMRTとそれほど変わらない)を利用しています。一度だけバスを趣味的に使いました。(そのときも、シンガポール人にどこそこに行きたいのだが、どのバスに乗ればいいのか訊き、あげく、インド人がよく泊まるというホテルの近くで降りるハメになり、行きたい場所まで10分ほど歩くことになりました)
公開ビデオを見た感じ、バスから降りた米軍兵士を狙う格好の場所として撮されていた場所はオーチャードロードのはずれあたりだと思います。すぐに目に付くシンガポールの警察官を狙っていたというとそれなりの“信憑性”があるんですがね。
(シンガポールに行って外見的に米軍兵士と分かる人を見たことがある人は、フォローをお願いします)
シンガポールは「管理志向国家」なので、大それたことを企てている組織なら、アメリカの情報機関にどうのこうの言われなくてもとっくに逮捕していたと思うんですけどね。
(個人的な感想ですが、シンガポールの雰囲気は面白くもなくキライです)
それに、公開されたようなビデオテープをわざわざアフガニスタンに持ち込んだ理由がわかりません。
たぶん“冗談”だと思っているシンガポール政府も、アメリカの言いなりで馬鹿なことをしていると、国家がなくなってしまうと思うんですがね。
マレーシアもインドネシアも、外来者チャイニーズが統治する“金融国家”シンガポールの存在を快くは思っていませんからね。
シンガポール当局も、日本のメディアも、逮捕がアメリカ情報機関の通告によるものだと発表したり報じないのも笑えますけどね。