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10/16 18:15 サボイア旧王家の帰国容認 半世紀ぶりイタリアへ 外信59
【ローマ16日共同】ローマ最高裁は十五日、ムソリーニのファ
シズム台頭を許したとして一九四六年にイタリアから国外追放され
、一度も帰国を許されていないサボイア旧王家のビットリオ・エマ
ヌエレ氏(64)の帰国容認を決定した。
チャンピ大統領の憲法改正署名を経て半世紀ぶりの帰国が十一月
実現する。
当時九歳だったビットリオ氏は、父のウンベルト二世元国王(死
去)とともに追放され、スイスに居住。息子の実業家フィリベルト
氏(30)との帰国を強く望んでいた。
現憲法は王制復活を禁じ旧王家の直系男子の帰国を認めておらず
、改正には上下両院で各二回の可決が必要とされた。第二回目の両
院の採決では三分の二の賛成に達せず、国民投票に委ねられたが、
帰国に反対するグループが投票実施に必要な署名五十万人のうち二
万一千人しか集められなかったため、最高裁の判断を仰ぐ形となっ
た。
サボイア家は十七世紀からのトリノの名家で、十九世紀半ばの国
家統一後に王国を支配したが、王制は戦後廃止された。
スイス滞在中のビットリオ氏は「長年の夢が実現するのはうれし
い」と語った。生まれたナポリから入国したいとの希望もあるが、
大統領や首相と会うためローマ帰還を検討中という。
(了) 021016 1814
[2002-10-16-18:15]