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北朝鮮「金王朝」打倒のためになすべきこと
どこにおるねん?サヨクは?
宮崎学である。
予想通り北朝鮮拉致問題はますます底無しの不気味さを露呈してきた。手近に ある「週刊朝日」が67人、と書いているな。10日前のわしの情報の87人にあと2 0人や。がんばりや。さて、外務省と北朝鮮合同の「拉致幕引き劇」は見事に失敗 した。これから日本国民の目をそらせるのは戦争ぐらいしかないで。両者とも今 頃、しもた!おもとるやろ。もっとも今日入ってきたばかりやけど、国際金融筋では イラク・米国戦争は11月28日開戦や、いわれとるからユダンはでけんで。。
ま、観測気球の意味もあるやろし、この話はまた次回においといて、今日は北朝 鮮についてだ。
さまざまな分析や意見が出尽くしている感があるが、すっぽり抜けている観点があ る、と指摘しておこう。 この際、見逃してはならない問題は「北朝鮮労働党」とは 何か、ということだ。
この問題の理解を抜きに、北朝鮮を「ならずもの国家」とののしり、「拉致問題の 真相追求」を、と声をいくらあげても、真の解決にはいきつかない。
★なぜ「拉致」が必要だったのか?
たとえば、では、なぜ彼らが70年代、「拉致作戦」を相次いで敢行したのか? 声をはりあげるだけのマスコミは「南や、日本に潜入させるスパイに日本語や日本 文化を教える教師が必要だったから」と言い続けている。
しかし、これは間違いや。 すくなくとも拉致頻発のスタート時点の話としてはおか しい。
ちょっと考えてみただけで、在日朝鮮人、総連系の人間のなかにいくらでもそん なことのできる人は1000人の単位 でおった。それどころかそれ以前に金天海の ように、日本から北に帰国した人たちだけで10万人もおるのだ。無理して「教師」 を拉致する必要などまったくないことはあきらかだろう。すくなくともあの当時、「革 命幹部の訓練」など必要ではなかったのだ。 では、何が真の動機だったのか?わ しは簡単な話、あれは一種の「冒険」だったのだろう。自らの機関の優秀性を実行 してみる「力試し」とか「自慢話」のネタづくり競争だった、とおもっている。
アホかいな、と思うだろうがこの当時の北朝鮮における朝鮮労働党の党大会に 注目する必要がある。
実はいまだに歴史の謎となっているのが1967年に開かれたはずの朝鮮労働 党第15回中央委員総会(15中総)なのだ。
★カギは「第15中総」だ
この前の14中総、この後の16中総というのはある程度内容が発 表されているが、この15中総、というのは今もって中味は秘匿されて いる。そして、14中総の中央委員の顔ぶれと16中総のそれは、メン バーが全くといっていいほど入れ替わってしまった。わしが「不逞者」 で取り上げた革命家・金天海の消息が全くわからなくなったのもこれ 以降だ。この時期から数年をへて日本人拉致事件が頻々と起こるわ けである。
この時、何があったのか。粛正が行われた、とみてよい。。
当時は、1965年に日韓条約が結ばれ、日本の資本が雪崩をうって韓国進出 を果たし、いっぽうでソ連と中国の間の緊張も一段とましており66年からは中国 で文化大革命が始まる。プエブロ号事件(北朝鮮東岸・元山沖の公海上で活動中 の米国の情報収集艦プエブロ号が乗務員83人を乗せたまま北朝鮮海軍に拿捕 された。同年12月、乗務員は全員釈放され帰国を認められた。)も起きている。
「金王朝」はそのような情勢の中で存続への道を必死に模索していた結果が、お そらくソ連派系を中心とする幹部たちの大幅粛正、「王朝忠誠派」の養成だったの ではないか。 その連中の「忠誠記録づくりゲーム」のターゲットとされたのが 拉致 された人々だったのだとおもう。
★麻薬としての「粛正」
世界の共産党史をみると 「粛正」というのは一度やると止められない麻薬のよう なもんやねん。
スターリンとソ連共産党の歴史が物語っている。 はずかしながらわしらの学生運 動におけるゲバルトというのも同じだった。最初は素手、次は立て看板づくり用の 角材だったのが、釘が打たれた棒になって、鉄パイプになってボウガンや火炎瓶、 やがて集団で一人を襲うリンチから、殺人になり、最後は仲間同士で陰惨な殺し 合いをはじめてしまった。 わしにやられたゆうのんもおった?あはは、そら手で 殴って裸にして山の中においてきたぐらいのとこでやめや。
反省を込めて言うのだが、今おもっても、仮に万一、あの当時の共産党だったわ しらや新左翼が本当の権力、軍事力や警察力に等しい力を持ったらどうなった か・・・、わしら自身が金日成や金正日に成り得た可能性、というのは十分にあっ た。まあ、わしはすぐ粛正された方やろけどな。 「粛正」・・・暴力による敵対勢力の 物理的排除、というのはサヨクにとっては大変魅力的な誘惑であった、といえる。 サヨク麻薬やな。 そしてこれをやると必然的に恐怖と疑心暗鬼を元に秘密機関が ガン細胞のように増殖する。
北朝鮮での粛正も麻薬だった。
何度と無く繰り返され、内容もより「高度」かつ組織化されたものとして発展、エス カレートして行ったのだろう。粛正という獲得形質は、以後北朝鮮労働党の遺伝子 レベルで組み込まれてしまったのだ。「獲得形質が遺伝する」、という今日では間 違っていると証明されたソ連の生物学理論は、スターリンが誉めまくったものだ が、ソ連や北朝鮮の権力ではまさに正しかったのは皮肉やな。
「拉致事件」というのはそのような過程において、それぞれの組織の実力誇示や 自慢のタネ、いわば我が国の左翼が火炎瓶から火炎放射器、幼稚なロケット弾な どで「革命」が起こせるちうような自閉的、小児病化していったと同様の過程を経て 70年代から80年代にエスカレートしていったのだろう、というのがわしの感想だ。
そうだとしたら、当然、今言われているような、「真相究明の努力を要求する」と か「外交の場でダンコとした姿勢で」というような「姿勢」論だの「毅然」論で問題は 解決しないことはあきらかだ。「ワルイワルイ」と声をいくらあげたって脳腫瘍にオ ロナイン軟膏塗るぐらいの効果しかない。
★「金王朝」打倒への道
わしは「金王朝」は打倒しなければならん、とおもう。
それはかって、「金王朝」を賛美したこの国の左翼の負うべき政治的責任ちゅう もんやろ。しかし、その方法は、よってきたる原因、すなわち第15中総でなにが あったか、ということの追求なしにはなしえない、と理解する。それをやる責任が左 翼、かっての左翼だったわれわれにはあるだろう。そして拉致家族や遺族でな い、「国民の負託に答える政治勢力」を標榜するならば現実の打倒の方法も、日 本政府や外務省に対してワルクチを言う以上のことが求められる。
現在、関西では朝鮮総連が大揺れに揺れている。自分たちを騙してきた北朝鮮 政府、「偉大なる首領様」に対する異議申し立てが始まっている。
これまで、あくまで「拉致は日本政府のでっちあげ、言いがかり」と突っぱねてき た人々の中には、本当に祖国の言うことを信じていた人々がいる。近年、どんどん 北朝鮮内部の情報が明らかになってもなお、一縷の望みをもって自分たちの国の リーダーを信じていただけに、落胆と怒りは、深いものがある。かって壮絶な反権 力闘争を闘った土地柄やしな。
しかし、総連幹部らに文句ゆうちゅうのは当然北朝鮮に筒抜けや。文句ゆうだけ で命がけやで。日本政府からの保護などあてにならんことは当人たちがいちばん ようしっている。自分もむろん危ないが、北に家族、親族もおる人が大半だ。今は 知らん顔していてもしっかり記録されあとで復讐されかねない。いや必ずしよるや ろとおもわんとあかん。
わしは、運動としてはこの人々の、日本に於ける人権と安全を断固守るというこ とを視野にいれた国民的な運動が必要だとおもう。そしてそれはかっての左翼が 今、何よりもやらなければならないことだ。それこそが、アメリカや小泉政権といっ た権力側ができない、それでいて北朝鮮崩壊への我が国で行えるもっとも有効な 実行可能な手段なんやからな。
サヨクどこにおるんや?拉致問題で聞こえてくるのはふつーの市民運動みたい なんばっかりやで。市民運動では「15中総の謎」は解けない。解けない以上病原 菌は見えてこないから見当違いな対策が次々にうちだされしまうおそれが強いの だ。アホな「市民」にまかせといたら、朝鮮系住民に嫌がらせや暴力ふるいかねん し、これも実際に毎日起きている始末だ。
このような事態に、なにもしようとしないなら日本のサヨクは、「反共」でありさえす ればどこの国の独裁政府でも、反対勢力でも応援したアメリカ帝国主義の思想的 裏返しにすぎない。こらホンマ、権力もたんときは奴隷か乞食根性、もったら北朝 鮮、金正日になりかねん連中だといわれてもしゃあないで。
★「朝鮮労働党史」の研究をやらんかい
われわれも学生時代、朝鮮大学などと交流するとチョー豪華なメシくわされ て、「千里馬」とか、スタジアムを埋め尽くしたマスゲームのモノスゴイ映像を見せら れ、仰天したり感動したりしていたのが60年代であった。まあ、あのころの原色の なまなましい赤インクのめだった「朝鮮画報」とか「人民中国」を、当時学生で左翼 だったらしらない人はいないだろう。
そして、あのころまで、わたしはそのグラビアのいささかわざと らしい写真や記事などをみながらも、「こら、人間が住める国で はないか」という思いを感じたことも確かだった。それが80年代 以後、どんどん機械的な言葉となり、無表情な顔が増え続けて いった。 「叛乱者グラフィティ」の対談でも書いておいたが、当時 総連系の高校や、大学でとつぜん、成績のええ生徒が何人か学 校に呼ばれて、きょうしつにもどってくると実に暗い顔をしていた、とい う。「キミは北朝鮮に行って、祖国に貢献せよ」と言われたのだ。この中に はいまもって生死すらわからんわしの知り合いもおること は、「突破者」に書いたとおりだ。
北朝鮮の金王朝を倒さないかぎり、「拉致問題」の真相など明らか にならない。 そのためには朝鮮労働党史を、もう一度勉強しなおす必 要がある。誰もやらんかったらわしがやるしかないか、と今おもっている。
(2002・10・1)
http://www.zorro-me.com/2002-10/021001.html
金¥金¥金¥金¥金¥金¥金¥金¥金¥金¥金¥金¥金¥金¥金¥金
キチガイのサンプル
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Ψ[No.23447] 違和感by 読者 2002年10月16日 (水) 11時28分52秒【この記事にレス】
この違和感は何処から来ているのだろうか。
北朝鮮拉致被害者を巡る言説への違和感。
拉致被害者もその家族も、問題は単純じゃないだろう。
拉致されたとはいえ、20年以上の歳月を生活してしまい、
子供という家族までいる以上、彼らの思いは複雑だろう。
そもそも、彼らの困難は国家であるとか、国境という
本来ありもしない、そしてなんの役にもたたない壁が引き起こした
事なんじゃないのか?
―
今日本には「中国残留孤児」と呼ばれている人々がいる。
先の戦争において、腑抜け関東軍によって引き裂かれた家族の
生き残りだ。「もののふ」というのならば、これら国民の最後の一人が帰還するまで、その命を捧げるがもののふだろうに、
関東軍は皆死ねばよかったんだ。
九段でうれしそうにコスプレごっこに興じているバカを見るたびに
そう思わずにはいられない。
そんな中国残留孤児が、日本に帰国してでは幸せだったか。
非常に難しい問題だ。
http://www.balloon.ne.jp/453room/
http://kikokusha.tripod.co.jp/
中には再度、中国に戻った家族もいると聞く。
国家のエゴが家族を引き裂く。
これは洋の東西を問わず、歴史のいつでもあることであり、
それを回復するには地道な積み重ねが必要だろう。
今のような雪崩のような報道、
政治イデオロギーに引き摺られた感情的な主張は何も解決を導かない。
−
当然、北朝鮮の独裁政治が由とは思わない。
情報統制と狂信的な在りかたは、わたしの最も批判、唾棄する所だ。
しかしだからといって、「今、我々の最終目標は金正日政権を打倒する事です」と衆人環視のテレビでのたまい、問題をある いは却って混乱に陥れるかもしれぬと自覚しない西村”ゴーカン”真悟は
是非、死してその国士たる姿を見せていただきたい。
この「自己への陶酔」は既に病理の問題だな。
―
北朝鮮の問題は我々の問題だろうか。
我々には、その前に解決すべき問題はないだろうか。
我々の権限と、責任の中に、拉致者、拉致家族を生み出す
誤りはないだろうか。
http://www.jca.apc.org/~grillo/index.html
http://www.jca.apc.org/~grillo/gfj/gfj03.htm
http://www.big.or.jp/~jns/info/Govinda-Statement1.htm#gov-jpn
われわれは、自らが見捨てた孤児をないがしろにし、
コスプレに興じる老人と同じ血が流れてはいないだろうか。
http://obuchi.naikaku.com/angriff/bbs/