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http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20021009k0000m040210000c.html
拉致事件:
市川さん結婚申請書 警察庁の資料基に偽造か
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致事件で、死亡したと伝えられる市川修一さん(行方不明時23歳)の「結婚登録申請書」の生年月日の欄に、日朝赤十字会談などの席で日本側から伝えられた誤った日付が、そのまま記入されていたことがわかった。市川さん本人が記入した場合、あり得ない誤記。北朝鮮側が書類を偽造した疑いを強める証拠といえ、外務省も強い関心を示している。
北朝鮮側の説明では、市川さんは、同じく死亡したとされる増元るみ子さん(同24歳)と79年4月20日に結婚。同日付で、平壌市テソン区の行政事務所に2人の署名入りの「結婚登録申請書」が提出されている。
市川さんの実際の生年月日は1954年10月20日だが、申請書の生年月日の欄には「1954・10・27」と、事実とは1週間違いの誤った記載があった。
警察庁によると、この誤った生年月日は、警察庁の作成した「拉致被害者資料」の記載と一致する。資料は今年4月に北京で開かれた日朝赤十字会談などの席で、日本赤十字社が「行方不明者リスト」として朝鮮赤十字会に提出しており、誤った情報が、そのまま北朝鮮側に伝わっていたとみられる。北朝鮮側は誤りに気付かず、市川さんと増元さんの「結婚登録申請書」を作成する際、そのままの日付を書き込んでしまった可能性が高い。警察庁の資料になぜ誤記があったのかは不明。日本赤十字社も警察庁とは別ルートで、家族から直接、生年月日の情報などを収集しているが「個別の情報とその管理については答えられない」と説明している。
市川さんと増元さんの「結婚登録申請書」では、増元さんの生年月日も1953年10月27日(正しくは同年11月1日)と誤っており、北朝鮮側が政府調査団に説明した拉致被害者の個別情報の信ぴょう性が大きく揺らいでいる。 【清水忠彦】
[毎日新聞10月9日] ( 2002-10-09-03:01 )