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英誌ガーディアンのBrian Whitaker氏が、”Playing skittles with Saddam”という論説を書いている。
http://www.guardian.co.uk/elsewhere/journalist/story/0,7792,785394,00.html
“skittles” については、木村愛二さんの注釈によると次のようだ。
「skittleの訳は「九柱戯」である。日本でも一時大流行した。今も観光地などにある。アメリカ経由の亡国植民地根性片仮名語で、ボウリング(bowling)という遊びである。手前の「柱」に上手に玉を転がして当てると、全部倒れて大当たりとなる。」
http://www.asyura.com/2002/war16/msg/150.html
Whitaker氏は、イラク攻撃の成功によりおこるサウジアラビアの “skittles” についてはほとんど触れていない。
アメリカがイラク攻撃を成功させる。
イラクの敗戦後、国連による産油量制限の制裁措置が解ける。政権転覆による民主政権のもとで、経済再建のためにイラクが原油増産をすれば(近年のロシアのように)、原油市場は供給過剰の状態になり原油価格の暴落がおこると、ニューヨークタイムズの中東問題専門コラムニストであるトーマス・フリードマン氏が7月31日の記事で予測しているそうだ。
http://www.asyura.com/2002/war14/msg/396.html
フリードマン氏は、この原油暴落により「これまでのばく大な石油輸入で非民主的政権を運営してきたサウジアラビア、ベネズエラ、ナイジェリアのような国家の政権が没落し、石油輸出国機構(OPEC)のカルテルも崩壊するなど、イラク侵攻が一石二鳥をもたらし得ると展望した」。
アメリカはイラクの原油増産をバックアップするだろう。
これに関連したものでは次のような記事がある。
http://bbs11.otd.co.jp/1101539/bbs_plain?base=5956&range=1
サウジアラビアの政権とOPECがこの予測どおりに没落したとして、それだけでも大変な “skittles” であると思うのだが、サウジアラビア政権が没落する過程では、反体制派のイスラム原理主義過激派グループが革命政権を作ろうとするだろう。もしそうなるとしたら、ここでサウジアラビアでの原理主義過激派の掃討作戦をアメリカは考えるだろう。「テロとの戦争」と名づけられた掃討作戦では大義名文も作り上げられる。
そもそもサウジアラビアにしても、またイラク、イランにしても国民の間には民主化への欲求が強い。アメリカはこの掃討作戦を経てサウジアラビア民主化への政権転覆を考えているのだろうか。
イラク攻撃のための布石としたアメリカによるロシアとの石油協力は、アメリカが計画している中東改造計画を行う間の補給としてのものであり、中東OPEC諸国の石油埋蔵量はロシアとカスピ海石油のそれの数倍に及ぶ。
http://www.csis.org/energy/020611_leonard_files/frame.htm
テロの温床となっている中東イスラム諸国の貧困問題の解決策は、社会の民主化がその基礎条件であることをアメリカはよく理解しているはずだ。