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10/05 07:37 イラク北部の独立は認めず トルコ外相が強調 外信21
【アンカラ4日共同】トルコのギュレル外相は四日、共同通信な
どとアンカラで会見し、米国主導のイラク攻撃に関連して「イラク
北部でのいかなる政治的な独立も認められない。将来にわたって完
全なイラク領の維持が重要」と述べ、イラク攻撃後に想定される「
戦後処理」でイラク北部のクルド人自治区が分離独立することにあ
らためて強く反対した。
これまでトルコ政府は国内のクルド労働者党(PKK)がクルド
人独立国家を目指す動きを弾圧してきており、イラク北部での動き
がトルコ国内のクルド人の活動にも影響を及ぼすことを警戒してい
る。
外相は「イラクの将来は(ある特定の民族ではなく)すべてのイ
ラク国民によって決められるべきだ」と強調した。
湾岸戦争後、イラク北部クルド人自治区へトルコ兵部隊を派遣し
ていることを認めた上で「この地域はトルコ市民に対するPKKの
攻撃基地となっており、安全保障のため必要な措置。(人数は)数
千人ではなく、数百人規模」と説明した。
イラク北部のクルド人自治区では四日、イラク反体制派クルド人
の二大組織による「統合議会」が約六年ぶりに再開。これを受けて
トルコ政府は同日夕、大統領府で緊急の会議を開催し、対応を協議
した。
(了) 021005 0737
[2002-10-05-07:37]