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【ワシントン5日共同】
五日付の米紙ワシントン・ポストは、米軍が訓練や通常の活動の名目でイラク周辺国への武器弾薬輸送などを増強、イラク攻撃実施に向けた準備を進めていると伝えた。
米軍当局者らによると、ブッシュ大統領が攻撃を決定した際、軍の展開を速やかに行うのが目的。米議会と国連でイラクへの軍事力行使を容認する決議をめぐる協議が進んでいるため、軍側は増強を目立たない形で行っているという。奇襲攻撃を想定した準備ではないとしている。
同紙によると、攻撃を実施する場合は大規模な陸軍部隊の動員が必要であり、準備期間を考えれば攻撃開始は早くても来年一月以降となる見込み。
現在、約二千人の海兵隊員がクウェートのイラク国境で演習を実施。陸軍は、昨年十一月以前まで約二千人だったクウェート駐留兵士を約三倍に増強した。十一月には、フロリダ州にある米中央軍司令部のスタッフ約六百人をカタールに移す予定。