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【ワシントン30日=永田和男】
ブッシュ米大統領は30日、エルサレムをイスラエルの首都と認め、大使館の同地移転などを求める条項を含む2003年度国務省予算案に署名した。
ブッシュ政権は、アラブ諸国の反発を懸念してこの条項盛り込みには反対していた。しかし議会上下両院の賛成多数でさる26日に採択されたうえ、大統領も会計年度の最終日に予算を人質に取られたために署名を余儀なくされた。
問題の条項は、大使館をテルアビブからエルサレムに移転させることを求めた1995年成立の法律に従い、「議会は在イスラエル米大使館をエルサレムに移転させる手続きをただちに開始するよう大統領に求める」としている。同法は99年までの移転を求めていたが、パレスチナとアラブ諸国の猛反発を招き、クリントン政権下では移転は実現しなかった。
ブッシュ政権下の今回も反発を招くのは必至で、ホワイトハウスは30日、「条項は議会の意識を示したもので、外交政策を拘束するものでない」との見解を表明。移転にはあくまで慎重な姿勢を示している。
(10月1日12:04)