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【瀋陽(中国遼寧省)30日渡部圭】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の新義州特別行政区の行政長官に任命されたオランダ籍の中国系実業家、楊斌(ヤン・ビン)氏(39)は三十日、中国・瀋陽市内で記者会見し、同日から始まると公言した新義州への外国人のビザなし入境ができなくなったことを認め謝罪した。
楊氏は実際にはまだ長官に「就任」しておらず出入境手続きに関する決定権がないことも明かした。同氏は「経験がなくよく分からなかった」と弁明。本人の信頼性喪失に加え「経済特区」構想の実現性も揺らぎそう。
楊氏は「誤解があった。国家安全や外交に関する決定権はない」などと語った。二十七日の会見で「行政長官に就任した」と話していたが、新義州を管轄する権限の委譲や事務の引き継ぎは行っておらず「正式就任は十月末ぐらい」と話した。
外国人のビザなし入境措置については、前回とは一転して「なるべく早く」とし具体的な日時に触れずじまい。また「新義州の周囲に壁を造り、十一月から五十万人の住民を新義州の南方に移住させる」とも話した。
同氏の部下が二十九日、「瀋陽市の北朝鮮領事館が外国メディアに新義州のビザを発給する」と話したため、三十日朝から韓国、日本、香港などの記者が同氏の経営する会社に詰め掛けた。
しかし、会社にハングルを理解できる人もおらず、日本のメディア関係者が領事館へ出す書類づくりをする始末。楊氏がサインした書類を北朝鮮領事館に持っていっても、領事館側は「新義州に投資する人にしかビザは出さない」と拒否した。
同領事館はいったん香港の記者に発給したビザをその場で取り上げたほか「韓国人は(同胞であり)外国人ではない」という理由で韓国人へのビザ発給を拒否した。楊氏は「中国政府が台湾の人に発行する通行証のようなものを出せるようにしたい」と語ったが…。