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(回答先: Re: 応答感謝:学閥の歴史学科教授でも私の分類は文化人類学 投稿者 ビルダーバーグ 日時 2002 年 9 月 27 日 11:20:28)
山内先生がゲバ棒持ってたなんて全く知りませんでした。というか、今の風貌からは想像もつきません。
山内先生の右寄りは、学術系書物からもかいま見えるときは確かにあるんですが、市井の私たちから見えるところでなされている政治的な発言は、思想的なものとは違うところに根源が有ると考えています。ひらたく言ってしまうと現実主義になるんでしょうか。
先生が全くムスリムに冷たくなったのか、というと、私は違うように思います。911直後、アメリカの開戦について、山内先生はTVで明確に「報復は報復しか呼ばない」と断言されておられました。(ちなみに防衛大の立山先生もはっきりそう言っておられましたが、お二人ともその後しばらくNHKから姿を消されました。お忙しかったのかもしれませんが、その後は宮田律先生の独壇場でした)また、山内先生は今年に入ってから日経夕刊のコラムに持ち回りでエッセイを連載されておられますが、樋口一葉の二千円札を褒めたり、ワールドカップ共催の成功を持ち上げたりしながら、九月四日から三週連続でアメリカ批判をしておられます。(アメリカ人とはの話は九月八日ではなく、九月十八日でしたね>木村さん)
自民党政権がアメリカに尻尾を振りたいのは明らかなのに、それに対して批判するような文章を書いていても、誰も相手にしないですよ。「世界」や「論座」に何を書こうが自民党政権に影響のあるような社長さんたちは誰も読みやしません。彼らが読むのは「Voice」や「中央公論」であり、「日経新聞」です。
アメリカがユダヤサイドにあるのは変わりようもないのに、パレスチナ分割決議に立ち戻って叫んでも仕方がないでしょう(事実関係は正確に知らねばなりませんが)。
山内先生の右寄り発言は影響力のあるメディアへのチャネルの確保にあると考えるのは私の穿ちすぎでしょうか。
個人的な邪推に過ぎませんが、ここ数年の先生の変容は九八年に秋野豊さんがタジキスタンでテロリストに殺害されたことと関係があるのでは、と思っております。
ワッハービーについて問題の指摘や、ことタリバーンに対しては厳しい見解を示しておられたこともこれに符合する点ではないかと思います。