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09/27 17:51 13万平方キロを先住民に返還 豪西部の砂漠地帯 外信56
【シドニー27日共同】オーストラリアの連邦裁判所は二十七日
、同国西部の砂漠地帯に住む先住民アボリジニのマードゥ人に対し
、十三万六千平方キロに及ぶ広大な国有地のネーティブ・タイトル
(伝統的な所有権)を認めた。
権利が回復された土地は日本の北海道、四国、九州を合わせた面
積とほぼ同じで、同国でも過去最大の土地返還となった。
先住民はこれにより、同地域での狩猟、漁業、植物・鉱物採取な
どの権利を確保。しかし、地下資源の採掘権は政府に帰属する。
土地をめぐる訴訟は一九九六年から続いていたが、ウェスタンオ
ーストラリア州政府、地元鉱山会社などと最終的に和解に達した。
マードゥ人は人口二千人前後。十二の異なった言語グループから
なり、五○年代に白人文化に遭遇したといわれる。
その後は、豪政府が英国のミサイル実験実施に土地を提供したた
め、八○年代初頭まで居住地を追われていた。
(了) 020927 1750
[2002-09-27-17:51]