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09/27 07:27 ケシの栽培が急増 タリバン崩壊後のアフガン 外信19
【カブール27日共同】アフガニスタンのタリバン政権が昨年崩
壊して以来、タリバンが厳しく禁じていたアヘンやヘロインの原料
、ケシの栽培が急増している。
カルザイ大統領は二十六日、危機感を表明し「栽培はイスラムの
教えに反する」と強調したが、地方政府からは「代替作物の指導な
ど具体策がなければ撲滅は難しい」との声も漏れている。
ロイター通信によると、薬物撲滅活動を続ける英国団体はこのほ
ど、昨年は約百八十五トンだったアフガンのアヘン生産量が、今年
は約十倍を超える千九百―二千七百トンに達するとの推計をまとめ
た。
生産地は主に東部ナンガルハル州などで、アフガン政府はケシの
栽培をやめる農家に一ヘクタール当たり千数百ドルの奨励金を支払
うと表明し、ケシ撲滅を目指す姿勢をアピールしている。
しかし国連食糧農業機関(FAO)によると、タリバンの厳しい
取り締まりによる品薄からアヘンの買い取り価格は上昇したままで
、一ヘクタールのケシ畑で得られる利益は一万六千ドルに上る。
しかも栽培をやめたのに奨励金が支払われないと抗議する農家も
多く、ナンガルハル州のディン・モハマド知事は「農家は生活のた
め仕方なくケシを育てている。中央政府は実効的な対策を打ち出す
べきだ」と訴えている。
(了) 020927 0727
[2002-09-27-07:27]