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イラク攻撃で大統領権限を限定へ 米議会決議案
2002.09.27
Web posted at: 11:57 JST
- CNN/REUTERS
ワシントン―― 対イラク武力行使への議会承認を求めているブッシュ米政権は26日、大統領の権限を厳しく限定する新たな議会決議案の草案を連邦議会に提示した。先週提出された草案が大統領に「(中東)地域の国際平和と治安を回復させる」権限を与えていたのに対し、武力行使の目的を「イラクの脅威に対する米国の国家安全保障」と「国連決議の履行」に絞っていることが特徴だ。
民主党議員らが最初の草案に対し「大統領に無制限の力を与えている」「中東全域での武力行使を容認することになる」などと反発したのを受け、修正が加えられた。新たな草案では、武力行使の対象がイラクのみに限定される。さらに、大統領は議会に対し、外交手段では解決不可能であるとの判断を事前に示すことや、90日ごとにイラク情勢を報告することが義務付けられる。
共和党のロット上院院内総務は、これらを「合意可能な文言」と評価。上院共和党は新たな草案を支持すると述べた。
一方、民主党議員らからは「大統領への制約が不十分」「国連などを通じて外交努力を尽くすことを明記すべき」といった意見も聞かれ、議会決議案をめぐる攻防はさらに続くとみられる。