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09/25 18:46 国軍が米国人ら射殺の疑い インドネシアの人権団体 外信69
【ジャカルタ25日共同】インドネシア・パプア州の有力人権団
体ELS―HAMは二十五日、同州の米国系鉱山会社採掘場近くで
先月三十一日に米国人ら三人が射殺された事件は、国軍の犯行の疑
いが濃厚とする調査結果を発表した。
事実だとすると、同州独立運動弾圧や鉱山会社からの警備料徴収
の口実づくりが狙いとみられ、軍事協力再開が発表されたばかりの
インドネシアと米国の関係に影を落としかねない。
ELS―HAMは米国に対し、中立的な調査団設置への協力を求
めている。
陸軍特殊部隊協力者であるパプア先住民の証言によると、事件直
前に特殊部隊の十人が山間部の現場付近に登り、発砲音がした後、
協力者の待機場所に下ってきた。
また、国軍が現場付近で今月一日に射殺したと述べていた独立派
「自由パプア運動」(OPM)のゲリラとされる男性は、実際には
その数日前に死亡していたことが検視で判明。米国人らの射殺をO
PMの仕業と見せかけるため事前に殺した男性を放置したとみられ
るという。
ELS―HAMは昨年十一月にパプア州独立運動最高指導者テイ
ス・エルアイ氏が暗殺された事件でも、独自の調査に基づき特殊部
隊犯行説を発表。国軍は当初否定していたが、その後、憲兵隊は特
殊部隊隊員の犯行と断定した。
(了) 020925 1845
[2002-09-25-18:46]