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【ワシントン=秋田浩之】
ブッシュ米大統領は23日、ニュージャージー州で演説し、イラクに大量破壊兵器の武装解除を迫る新決議の採択に国連安保理が手間取る場合、イラクへの先制攻撃を辞さない方針を改めて強調した。
大統領は国連安保理で続けられている新決議を巡る外交交渉について「国連は『議論の集い』になるのか、平和を維持する能力を持とうとするのか、決断しなければならない」と、早急に新決議採択に動くよう迫った。そのうえで「国連がサダム・フセイン(イラク政権)に対処しないなら、米国と我々の同盟国が対処する」と訴えた。
国連の決議抜きでイラク攻撃に踏み切る可能性は、19日にも大統領が記者団に語っており、初めてではない。ただ、ブッシュ政権は20日に新たな国家安全保障戦略を発表し、敵対国への「先制攻撃・単独行動」を否定しない政策を公式に掲げるなど、イラク攻撃をほのめかす大統領発言は次第に現実味を帯びている。
イラクは査察の無条件受け入れを表明しながら、先週後半から査察活動に条件を付ける可能性を示している。米側はイラクが交渉の引き延ばしを図っているのではないかと警戒している。バウチャー国務省報道官も23日の記者会見で、こうしたイラクの対応について「同国がすでに無条件査察の約束から後退していることを証明している」と批判した。