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【カイロ22日島田佳幸】
イスラエル軍は二十二日もパレスチナ自治区ラマラの議長府の破壊と包囲を続行し電力、水道、電話を遮断し、アラファト議長の監禁を強めている。イスラエルは議長府内にいる二十人の「テロ容疑者」を投降させるのが目的としているが物理的に「干上がらせる」ことで議長を他国への脱出に追い込むのが最終的な狙いとみられる。
軍は議長のいる建物を除き議長府内のほぼすべての施設を破壊。イディオト・アハロノト紙によると「一部屋か二部屋にまで議長の生活空間を狭める」方針。衛星テレビ・アルジャジーラ(カタール)は二十二日朝、議長のいる建物の東側が破壊されていると伝えた。
イスラエル軍は、こうした措置で容疑者の投降を促すとしているが、同紙によると、シャロン首相側近は「容疑者の逮捕が第一の目的。第二は議長の指揮権のまひ。その結果、アラファトが他国へ脱出したいなら歓迎する」としている。
イスラエル首脳は、議長に危害を及ぼさず追放もしないと強調。「ぶざまな逃走」を演出できれば議長の“神聖化”を招かず国際社会の非難もかわせるとみている。
議長自身は監禁に屈しない姿勢を強調しており、軍の外出禁止令を無視して数千人規模のパレスチナ民衆が二十一日夜から二十二日にかけて議長支援のデモを行い、四人が軍に射殺された。