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(回答先: Bush Seeks Power to Use 'All Means' to Oust Hussein 投稿者 たにん 日時 2002 年 9 月 20 日 21:59:07)
20日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、ブッシュ米政権が同日公表する政策文書「米国の国家安全保障戦略」の中で、敵対国家やテロ組織に対する先制攻撃を容認し、軍事力での圧倒的優位を維持する戦略を明らかにすると報じた。
文書は、歴代大統領が対外政策を包括的に説明するため議会に提出するもので、就任約21カ月後の「ブッシュ・ドクトリン」発表となる。同紙はその最終案を入手したとしている。
それによると、文書は「自由で開かれた社会」を支援するため米国の軍事力、経済力を動員する、と全体的な政策目標を掲げた。
軍事面では、世界的な勢力範囲を持つテロ組織、大量破壊兵器の入手・使用を試みるテロ組織とテロ支援国家に対する闘いを最優先課題とし「必要な場合は、先制行動による自衛権行使の単独行動も辞さない」と明記している。
従来の軍縮、不拡散、封じ込め、抑止といった冷戦時代の戦略は通用しないと宣告。「ソ連崩壊以来の米国の圧倒的リードに、いかなる国も対抗することを許さない」として、軍事的な優位を堅持する方針を明確にした。
クリントン前政権時代の前回(1999年)発表の文書が弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約、包括的核実験禁止条約、地球温暖化防止のための京都議定書など国際取り決めに大きな比重を置いたのとは対照的に、ブッシュ戦略はこれらの効力を否定していると、同紙は指摘している。(共同)