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(回答先: 「ニューズウィーク」記事に対する独白 投稿者 あっしら 日時 2002 年 9 月 20 日 00:06:40)
「ジョージ・W・ブッシュ大統領は、フセイン失脚後のイラク情勢について検討する以前に、よく考えてみるべきだ。過去3代の大統領はなぜこれほど長い間、権力の座にいるフセインをそのままにしておいたのかということを。」と、言うだけなら、誰でも言えるだろうね。実は、「そのままにしておいた」のは、サダム・フセイン大統領だけでは、無いのだね。サウジアラビア王政にしろ、シリアのアサド政権にしろ、イスラエル政府にしろ、アメリカ政府は、そのままにしている。と言うよりか、それしか、手が無いと言う事でね。
中東の「民主化」などを画策すれば、中東各国の独裁政権は、間違い無く「牙」を剥く。そして、独裁政権の方が、アメリカとその衛星諸国にとり、石油資源を管理させる「現地政府」としては、都合が良い筈でね。となれば、中東が、独裁国家群となるのは、ある意味自然なのだね。
ダブヤ政権は、「フセイン政権が崩壊すれば米軍は解放者として歓迎され、独裁政治に変わって民主主義が花開くと楽観的だ。だが、イラク攻撃が反米感情をあおり、親米的なアラブ諸国がイスラム過激派に倒されることを予想する向きもある。」と言うね。親米的アラブ諸国と言うが、その実は、どれもが独裁国家なのだがね。それら独裁者が、民主化運動などで動揺すれば、アメリカ政府は反対に弾圧に加わる。つまり、アメリカ政府が、アラブや中東の民主化を持ち出す事は、不可能だろうね。
イラク侵攻計画で「民主化」を持ち出すのは、アメリカ政府にとり、危険な罠となると言う所以だね。「ブッシュは新生イラクを、民主主義に基づく法治国家にしたいと明言している。しかし、イラクの民主化は不可能だろう。」とも言うがね。その通り、イラクの民主化なる物は、不可能な話だろうね。イラクや、あれこれの国家の民主化を議論する前に、「中東全体の民主化」が可能にならねばならないのだからね。アメリカ政府に、その「ソリューション」があるとは、考えられ無いのだね。