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(回答先: 【ゲーム】原油生産枠据え置きを決定−OPEC総会【再開】 投稿者 ヒヒヒヤソク゛ 日時 2002 年 9 月 19 日 20:22:27)
2002年09月19日
OPEC:
原油生産枠の据え置き正式決定 大阪市内で総会
石油輸出国機構(OPEC)は19日、大阪市内で総会を開き、国連制裁下にあるイラクを除く加盟10カ国の10〜12月の原油生産枠を、現行の日量2170万バレルに据え置くことで正式合意した。ただし、イラクをめぐる情勢が不透明なことから、12月12日に臨時総会を開き、生産枠について再協議する。OPEC総会が日本で開催されたのは今回が初めてだった。
総会にはサウジアラビア、アラブ首長国連邦など加盟11カ国の石油担当相らのほか、ロシアなど非加盟3カ国の代表もオブザーバー参加した。
総会後の会見でルクマン議長は、「最近の原油価格はイラクを巡る不安定要因で、政治的プレミアムが1バレル当たり3〜4ドル加算されている。原油供給は十分だ」と、据え置きを決めた理由を説明した。ただし、イラク情勢は、依然として不透明なことから、ウィーンで開く臨時総会で、改めて増産の是非を検討する。総会では、次回定期総会を来年3月11日にウィーンで開くことも決めた。今回の総会は、北半球の需要期を控え、2年ぶりに生産枠の拡大に踏み切るかどうかが焦点だった。米国によるイラク攻撃への懸念から原油価格が上昇したため、増産の可能性が指摘されていたが、イラクが国連の査察受け入れを表明したことで風向きが変化。増産を見送り、しばらく情勢を見極めようという判断に傾いた。【岡田功、 宇田川恵】
石油輸出国機構(OPEC)が19日の総会で現行生産枠の据え置きを決めた背景には、原油の値崩れを恐れ、米国によるイラク攻撃の行方を見極めたいという慎重な姿勢がうかがえる。日本の石油業界は、今回の決定を「予想通り」(元売り大手)と受け止めるが、イラク攻撃の可能性が依然として残されていることから、需給逼迫による原油価格高騰を懸念する声も出ている。
◆イラク攻撃の行方
OPEC総会直前まで「増産派と現状維持派は半々だった」(OPEC関係者)。イラクの国連査察受け入れ表明で、この構図が急速に据え置きに傾いた。イラク攻撃の可能性が薄まり、原油価格も下落し、差し迫った調整の必要性が消えた。
現在の原油価格は1バレル当たり4〜5ドル程度の「戦争プレミアム」があるといわれ、増産後にプレミアムがはがれ落ちれば、値崩れにつながる。世界経済の先行きも不透明感を強めており、増産が供給過剰を招くとの警戒感も強かった。
それでも、攻撃の可能性が消えたわけではない。増産論者とされるアルジェリアのシャキブ・ヘリル・エネルギー・鉱山相は「これから2カ月間の米国市場などを見極めねばならない」と述べ、イラク問題の動向が今回の決定に影響したことを示唆した。
◆国内石油業界
国内の石油元売り会社の多くは、生産枠据え置きの決定を冷静に受け止めている。OPECの現行生産枠は日量2170万バレルだが、7月の生産実績は2320万バレルと、約150万バレルも超過。元売り大手の多く「日量50〜100万バレル規模の増産をしても、大きなインパクトはない」とみていた。逆に、「問題はイラク情勢だ。実際に戦争になれば1バレル=50ドルまで上昇するとの観測もあり、影響は計り知れない」(石油大手)との声もあり、関心はやはりイラク情勢に集中している。【宇田川恵】
出光興産の天坊昭彦社長は「生産枠は需要に対し著しく低い」と指摘。OPECの生産が生産枠 を日量約200万バレル超過する状態が今後も続 いても、「世界の需給はタイト気味になり、米国によるイラク攻撃の可能性があるうちは、原油価格は高値圏で推移する公算が大きい」と予想する。
[毎日新聞9月19日] ( 2002-09-19-21:38 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20020920k0000m020071001c.html
戦争も世界恐慌も起こさずに緊張感だけで原油価格を上げてみるゲーム