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(回答先: 首相、国交正常化を一時ためらう 金総書記の謝罪で決断 投稿者 Ddog 日時 2002 年 9 月 18 日 09:51:17)
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記は17日、日本人を拉致した理由として「70年代、80年代初めまで特殊機関の一部が妄動主義、英雄主義に走った」と語った。また「特殊機関での日本語学習」「人の身分を利用して南(韓国)に入るため」とも述べた。北朝鮮研究者や韓国への亡命者らの話を総合すると、当時は北朝鮮の激しい対南戦略があり、日本人の利用価値が高かった。
北朝鮮を指導する朝鮮労働党は、綱領に「最高目的は全社会(朝鮮半島全体)での共産主義社会建設」との趣旨の規定を置いている。いわゆる「赤化統一」だ。当時、多くの工作員を韓国に送ったといわれるのも、その「最高目的」にまず根拠があるだろう。
専門家らによると、北朝鮮でゲリラや対外工作に関与する特殊機関としては朝鮮人民軍の偵察局、国家保衛部と労働党の連絡部、調査部、作戦部、統一戦線部がある。規模は不明だが、これらの機関の工作員がそれぞれ別系統で70、80年代に拉致やテロ工作にかかわったといわれる。軍や党の機関である以上、北朝鮮指導部の指導、関与があった可能性は高い。
韓国は軍事独裁時代だった。学生や野党活動家らの反政府・民主化運動も激しく展開され、社会的には不安定だった。「工作員の目的はまず、こうした反政府活動の情報を取り、それを利用して韓国内を撹乱(かくらん)し、政府転覆までもっていくこと」とある研究者は話す。
工作員を北から南に直接送る以外に、日本を利用するケースもかなりあった模様だ。韓国政府関係者らによると、日本人拉致によって工作員に日本語教育をしたうえで日本に送り込む。当時弾圧の激しかった韓国よりは日本に「対南戦略基地」を置き、命令などを発しながら工作員も日本から韓国に侵入させるといった具合だという。
朝鮮戦争の後、50年〜60年代、北朝鮮は経済的に韓国より優位に立っていた。時代を経るにつれ位置が逆転していく。それを取り返す狙いもあったのかもしれない。(小菅幸一)
(06:21)