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09/14 16:41 中東での米英軍の動き急 対イラク戦争の準備か 外信64
【ワシントン14日共同】バーレーン、クウェート、トルコなど
、イラクを取り巻く中東諸国で、米軍の動きが急だ。これに呼応す
るように、英軍が二週間以内にイラク攻撃準備のための先遣隊をク
ウェートに派遣する方針との情報が十三日、伝わった。
米政府は、国連で問題が解決しなければ、単独でも軍事行動に踏
み切る意向を示している。米軍当局は中東での動きについて「通常
の作戦行動の範囲内」としているが、米軍の基地機能がサウジアラ
ビアからカタールに移転されるなど、イラクとの戦争開始に向けた
準備活動は着々と進んでいるようだ。
米軍の動きが活発化した背景には、湾岸戦争時にイラクに向けた
最大の出撃拠点となったサウジの基地使用が今回、サウジ政府に拒
否されたことがある。
米メディアによると、米軍はサウジのプリンス・スルタン空軍基
地にかわる拠点として、カタールの首都ドーハ郊外にあるウデイド
基地に、中東で最長の四千四百メートルの滑走路や兵舎を建設。対
イラク戦の際は、米軍の頭脳の役割を果たす中央軍司令部も近く、
フロリダ州タンパからドーハ付近に移転する方針という。
さらに、米軍はヨルダンの基地を特殊部隊の出撃拠点とすること
を検討、またバーレーンの基地も使用する方針と伝えられる。
米軍の人員と物資の輸送の動きも急だ。
軍事専門家らによると、ドーハに駐留する米陸軍部隊は既に千五
百人から五千人に増員、さらにもう九千人がジョージア州やテキサ
ス州の基地に待機し、即時移動可能な状態。
米軍は既に兵員・兵器輸送のため民間航空輸送会社や船会社と大
規模な契約を結んだ。ホワイト陸軍長官は、イラク国境に近いクウ
ェート国内に集積している補給物資を倍増させたことも明らかにし
ている。
(了) 020914 1640
[2002-09-14-16:41]