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イラク問題に関するブッシュ米大統領の12日の国連演説を前に、イラクのサブリ外相は同日、ロイター通信に対し「ナイフや石を使ってでも」戦うと述べ、米国が攻撃した場合、手段を選ばず、徹底抗戦する姿勢を強調した。
イラク側は国際社会が求める国連による大量破壊兵器の査察受け入れの可能性をちらつかせて時間を稼ぐ一方で、対外的に攻撃の不当性をアピール。欧州やアラブ諸国に攻撃反対論の輪を広げて、攻撃回避に向けた「米国包囲網」を構築する構えだ。
しかし米政権内には査察再開とは関係なく攻撃に踏み切るべきだとの強硬論もあるため、イラク側としては当面「無条件での査察再開は拒否」との姿勢を維持しつつ、米国の出方や国際世論の動向を見極める戦略とみられる。
査察を受け入れれば、攻撃を回避できるとフセイン政権が判断した場合、イラクが査察再開に応じる可能性もある。このため査察再開問題の行方は、国際世論の風向きとブッシュ政権の今後の行動にかかっている。
フセイン政権は国連総会が開催される9月を対米包囲網構築に向けたヤマ場と判断、8月から9月にかけてサブリ外相を中ロ両国に派遣、攻撃反対への支持を取り付けた。
またアラブ連盟の外相会議でも「全アラブの攻撃反対」を声明に盛り込ませて一定の成果を挙げた。
(共同)