現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
【長崎】 米中枢同時テロから一年を迎えた十一日、佐世保市の米海軍佐世保基地は星条旗の半旗を掲げ、礼拝式を開くなどしてテロ犠牲者を追悼した。海上自衛隊佐世保基地も、停泊するすべての艦船の自衛艦旗を半旗にして弔意を表した。一方、佐世保原水協は同市中心街で「軍事行動は罪のない人々を巻き添えにするだけで、テロ解決にはならない」と米国のテロ戦争への批判を繰り広げた。
テロ発生当時から縮小されたとはいえ、平時より大幅に強化された基地の警備、テロ対策特別措置法に基づき八回にわたって佐世保からインド洋へ出航した海自艦、「テロの危険」を理由に今も続く米原子力潜水艦の出入港情報の規制…。テロの波紋に揺れ続けてきた基地の街、佐世保の一年間を振り返る。
■テロ関連年表■
2001年
9月11日 ニューヨーク、ワシントンで同時テロ
12日 米海軍佐世保基地の警戒態勢が最高レベルの「D」に設定される。基地ゲート前などに機動隊やライフル銃で武装した米兵が立ち、厳戒態勢が続く
13日 米海軍基地の警戒レベルが4段階中、2番目に厳しい「C」に緩和されたが、米海軍基地の厳戒態勢はほとんど変わらず続けられる
18日 海上からの侵入を防ぐため、米艦船が係留する立神係船地にバージ船を配置してバリケードに
21日 光武顕佐世保市長が、外務省の要請を受け、「テロ対策」として、米原子力潜水艦の佐世保出入港情報の事前公表を中止すると発表
22日 佐世保港で弾薬積み込み作業を終えた米海軍強襲揚陸艦エセックスが、海上自衛隊の護衛艦による航路警戒を受けながら出航
26日 米海軍基地の厳戒態勢を理由に、佐世保市内で予定されていた「させぼ99ごちそうフェスタ」と「日米親善九十九島ロードレース大会」の中止決まる
10月8日 米英軍がアフガニスタン空爆開始
29日 米軍などの対テロ報復攻撃を自衛隊が後方支援するためのテロ対策特別措置法が成立
11月9日 戦時下では初の海外派遣となる護衛艦2隻と補給艦1隻が佐世保港から出航。防衛庁設置法の「調査・研究」を行う出航としていたが、インド洋到着後はテロ特措法に基づく任務に切り替わった
12月2日 インド洋北部のアラビア海で海自の補給艦が米艦船への洋上給油を始める
2002年
3月16日 佐世保港から戦時に初めて海外派遣された護衛艦2隻と補給艦1隻が同港に帰港
3月27日 佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地に有事即応部隊「西部方面普通科連隊」が発足
5月17日 政府は、テロ対策特措法に基づいてアラビア海などで米軍などへの支援活動を実施している海自艦の派遣期間を5月から11月19日まで延長することを決定
6月7日 佐世保市で有事関連3法案の公聴会
アフガン軍事作戦に参加した米イージス艦カーティス・ウィルバーが県や長崎市、被爆者団体の入港回避要請を押し切って長崎港に寄港
12日 米海軍佐世保基地が猛毒の神経ガス「サリン」を使ったテロを想定した訓練を実施
7月1日 米中枢同時テロ以降、米海軍佐世保基地ゲート前などに24時間態勢で配備されていた機動隊の警備を解除。巡回型の警備に切り替える
8月3日 佐世保市のニミッツパークで「西海アメリカンフェスティバル」。4日まで開催。イベント中止保険の支給要件に初めて「テロ」が加わり、警備員を例年より大幅に増員してテロを警戒した
16日 対テロ軍事作戦に向かう途中の米原子力空母エイブラハム・リンカーンが、原子力空母としては12年ぶりに佐世保港に入港。停泊中は機動隊がゲート前を24時間警備した。19日に出航
9月4日 光武顕佐世保市長が神奈川県横須賀市長と連名で、米軍基地の警戒が緩和されていることを踏まえ、米原子力潜水艦の入出港情報の事前公表中止の解除を求める文書を外務省に提出
11日 米中枢同時テロから1年。米海軍佐世保基地で犠牲者を追悼する礼拝式(西日本新聞)
[9月12日2時22分更新]