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【ワシントン8日=永田和男】
米ABCテレビは8日までにイラクのフセイン大統領と30年間愛人関係にあったという女性のインタビューを収録した。この女性は、パリスゥーラ・ランプソスさん(54)で、12日放送予定のインタビューで、大統領と米同時テロ首謀者とされるウサマ・ビンラーディンが少なくとも2度会談していたことなどを明らかにしている。
ランプソスさんによると、1980年代末にフセイン大統領が宮殿でビンラーディンと会談するのを目撃。また96年には大統領の長男ウダイ氏から大統領がビンラーディンに会い金銭を渡していたことを聞かされたという。ただこれらの会談が事実でも6年以上前のことであり、イラクが昨年の同時テロに関与していたという証拠となるかは微妙だ。
また、フセイン大統領は湾岸戦争後、化学兵器を転々と移動させては国連査察団をあざむいていることなどを愉快そうに語っていたという。
ランプソスさんはさらに、大統領が性機能不全治療薬バイアグラを使用していることや、好きな映画は「ゴッドファーザー」で、愛唱歌がフランク・シナトラの「ストレンジャーズ・イン・ザ・ナイト」であることなど私生活にまつわる秘話を明かしている。ランプソスさんは昨年、イラク反体制派の手でレバノンに出国した。
(9月9日12:17)