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(回答先: イラクの地対艦ミサイルを攻撃 敵対行動察知と米英(CNN) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 9 月 07 日 23:13:52)
アメリカとイギリスが、イラク防空司令部を狙ったと言う100機に及ぶ攻撃機や爆撃機の空爆を、実はその一割程の飛行機でやった「いつもの」報復空爆だと言い始めたらしいね。しかし、100機という数字は、イギリスの一つの新聞だけが言った事では無いね。当事国イギリスの国営BBCを始めとして、世界的メディアが、国際報道として伝えている物でね。
それを、今になって否定するのも、やや疑問な話だろうね。アメリカとイギリスの両政府が、イラク侵攻作戦の「秘密発動」を知られたく無いのかどうかね。それとも、彼らの大規模な空爆作戦も、何故か功を奏しなかったと言う事かどうかね。
もっとも、護衛任務の「戦闘機」は、10機程だったとも言うがね。しかし、今度の空爆には、空中給油機とAWACSも入っていたと言うしね。イラクの北西部には、既にトルコ軍やアメリカ特殊部隊が越境侵入し、クルド人地区でイラク南部への進撃を待っていると言うね。イラク西部に特殊部隊を侵入させ、今後の空爆を補助させる目的で大空爆をしたと言う分析は、BBCも共有しているね。これはつまり、アメリカとイギリス合同の「イラク侵攻作戦」が、既に開始されていると言う事なのだがね。
アメリカ軍のイラク周辺展開は、極秘裏に進んだので、アメリカ国内でさえ知られていないらしいね。既に、10万人規模の兵力が、イラク周辺に送られたと言うがね。もっとも、10万人と言うのも少な目の推測で、後方部隊を含め、既に40万人規模の軍事力が分散的に展開されたと言う説もあるらしいね。これで、宣戦布告無き「奇襲戦法」でもやろうかと、言う計画らしいのだね。
アメリカのベトナム戦争は、宣戦布告無き「非合法」戦争だったね。それが、アメリカ国内の反政府運動が激化した一つの要因だった。宣戦布告無き戦争は、実に卑劣な行為でね。それは、日本のパールハーバー奇襲攻撃と、丸で同じ事だね。今では、当時の民主主義国家アメリカとイギリスが、それをやっていると言う事になる。アメリカ・オレゴン州でさえ、イラク侵攻計画に反対するデモが発生した所以だね。
そして、アメリカとイギリスは、イラク軍の対空砲や対空ミサイルだけで無く、海上防衛を担うイラク対艦ミサイル基地まで攻撃を広げていると言うのだね。しかし、「対艦」ミサイルが、「飛行禁止空域」の「飛行機」に脅威になるとは、如何なる侵略国家でも、強弁でき無い筈だがね。いくら、「ミレニアム・チャレンジ」と言うペンタゴンの「戦争ゲーム」で、イラクの対艦ミサイルが重大な脅威になると判ったからと言ってもね。
自国の軍隊に脅威だから、「先制攻撃」で「叩き潰そう」と言うのでは、日本の真珠湾奇襲攻撃と同程度でね。そもそも、2001年12月の日本による中国漁船撃沈事件のような「先制攻撃」は、両刃の剣と言う物なのだね。先制攻撃すれば、それで成功すると考えているなど、愚かに過ぎる。中国古代の言葉で「先」ンズレバ人ヲ「制」スと、言いながらも、実際に先制攻撃の戦争で「人ヲ制」し得た者も無い。
そもそも、アメリカとイギリスが、あるいは日本政府が、イラク・フセイン政権と戦争をしたいのなら、「正々堂々」とした手順を守って、やるべきでね。国際法を守るのが、最低限の規則だね。しかし、彼らは、かつての大日本帝国と同じ過ちを、犯しつつ在るみたいだね。日本人も、「モノノフの道」など何処へやらと、言う体たらくでね。
イラク防空司令部の空爆だと言うなら、アメリカとイギリスにとっても、まだ自衛と強弁する余地が残っているかも知れないね。しかし、イラク対艦ミサイル基地攻撃は、既に英米両国の強制する「ノー・フライ・ゾーン飛行禁止空域」防衛の趣旨すら逸脱する行為だろうね。つまりこれは、英米両国の一方的な「戦争行為」だと言えるみたいだね。
2001年の「911」が、アメリカ政府により「戦争行為」と断罪され、その直後のアフガニスタンにたいする一方的侵攻作戦を正当化する根拠とされた事は、記憶に新しいね。「戦争行為」とは、そう言う物だ。それを一方的に仕掛けることは、戦争の「挑発」であり、それで敵方の「反撃」を受けても、何ら文句が言え無い行為だと言う事でね。
となると、英米のイラク対艦ミサイル基地攻撃も、イラクによる英米軍にたいする「正当防衛」を正当化する結果になりかねないだろうね。イラク政府は、国連の経済制裁や「大量破壊」戦略兵器査察は受けていても、自国を防衛する権利は留保しているのでね。つまり、イラク海上防衛基地攻撃は、イラク軍の英米艦隊への攻撃を正当化しかねない。それが、英米の艦隊壊滅につながっても、アメリカとイギリスは、言い訳でき無い立場に陥ったと言う事だがね。
もっとも、イラクの「正当防衛」で、英米の艦隊が一気に全滅させられる事は、無いだろうがね。しかし、全滅しないまでも、空母を中心に重大な損害を受ければ、多数の高価な「飛行機」は海の藻屑になるね。これは、日本海軍のミッドウェー海戦などと、同じ結果になるのだね。
圧倒的な機械的軍事力に依存して、世界のあらゆる資源を自分勝手に利用しようと図ってきたのが、現代のアメリカとイギリスやドイツや日本など衛星諸国だね。もし、その軍事力の中核を成す空軍力の大きな部分を海の藻屑にしてしまうと、アメリカとその衛星諸国は、今までの軍事的優位性なる物を維持できなくなる。となると早晩、アメリカとその衛星諸国が、世界中で軍事的かつ経済的「覇権」を維持する事も、不可能になるだろうね。
こうなると、アメリカとその衛星諸国は、発展途上国に政治的にも経済的にも譲歩せざるを得なくなるね。そして、アメリカとその衛星諸国は、戦争や「植民地支配」で被害を受けた彼らに、巨額の賠償金を支払う羽目になる。或いは、枯渇に向かう石油資源を分けてもらえなくなり、産業を維持する為に高価な石油を無理しても買わねばならなくもなるだろうね。
こうしてやがて、アメリカもその衛星諸国も、かつての「覇権」など失ってしまうだろうね。しかし、そうなっても、それはアメリカとその衛星諸国にとり、自業自得だと、言われる事になるね。アメリカとその衛星諸国が仕組んだと言う、現代の世界戦争戦略の結末が、こうなら無いとは言えない筈だがね。賢明な政治指導者なら、世界の石油資源を奪おうとする世界戦争などに、訴えたりはしないと言う所以だね。