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9.11アタック1周年間近ということで、再び、オサマ・ビン・ラディンやアルカイダ、9.11アタックを巡る本が続々、出版され始めているようです。
ひとつは、ピート・ハミルの奥さんとして有名な青木富貴子さん(元ニューズウィーク東京支局長)の9.11アタック犯人(といわれている人々)とFBIとの攻防戦を描いた本。2冊目は、「サタ゜ム・フセインとアメリカの戦争」という本で著者は、元ワシントン中東政策研究所スタッフのローリー・ミルロイという女性。この他、フランス人がアルカイダの資金とサウジ王室、有名なBCCI、さらには、ダブヤ一族やカーライルなどのからみを分析した本、さらに、この間、中央アジアや中東情勢について、多くの本を出している宮田律氏の現地最新レポート(NHK出版)です。
いずれも、陰謀論的視点は皆無で、この「阿修羅」サイトの常連には面白くないでしょう。フランス人著者の本は9.11直後の出版でデータがやや古い。まあ、逆陰謀論とも言えそうなローリー・ミルロイ(ハンガリー系みたいな名前ですな)の本が「93年のWTC爆弾事件を始め、アルカイダがやったことになっているテロはすべてサダム・フセインとイラク諜報部が真の仕掛け人だ、と主張しており、まあ、イラク攻撃を正当化するためのプロパガンダのひとつかもしれません。
確かに、93年のWTC爆破事件の主犯として逮捕されたラムジー・アハマド・ユーセフは謎に包まれた人物であり、米国が公式発表している「ユーセフは本当は、クウェート生まれのアブドルバシッド・マハムード・アブドルカリムだ」という説にも疑問を投げかけ、イラン、パキスタンにまたがって居住している少数民族の「バルチスタン人」出身ではないか、と指摘しています。バルチスタン人のことは、日本ではほとんど知られていませんが、田中宇さんがちらっと以前のメールリポートで触れていました。
(そういえば最近の佐々木敏さんの田中宇さん批判もすごいですな)。
まあ、イラクが黒幕だ、という説は、9.11アタック直後に出版されたボダンスキーのの「ビンラディン」という本にもかなり匂わされていましたし、こういう説につながる情報を流しているのはモサドだ、とも言われています。
イスラエルがサダム・フセインを恐れているのは事実でしょうが、ビンラディンがイラク諜報部のポーンかどうか、は全くわかりません。まあ、米国が一件の事件について、どんな情報を持っているのか、を知るうえでは、参考になる本です。
ついでに、小生は、依然として「米国のイラク攻撃はない」と読んでいますが、どうも、ダブヤ政権は真っ二つに割れているようで、アーミテージの来日にも、超タカ派のボルトンがくっついてきていますし、チェイニーはダブヤの了解も取らずに記者会見したりしているようです。ついでに、ウォルフォビッツよりラディカルといわれるリチャード・バールは、レーガン政権の国防次官補だそうで、「いうことをきかなければ核兵器をブチ込むぞ」くらいのことは平気で言いそうですね。日本としては、後方支援のややこしい話などは、適当に米国をあやして、米国からひきあげられつつあるサウジの60兆円ともいわれる在米資産が欧州、日本、中国、東南アジア、韓国あたりのどこに再投資されるか、の分析に注力した方がいいでしょう。株安打開策の決め手はサウジダラーかもしれません。ついでに、東京のビルラッシュは、米国でWASPに嫌われ始めたジューイッシュが日本に避難する時の”受け皿”といっている人も出始めているほどですから。
ただし、前にも書きましたが、イラク攻撃がOPECを叩いて、中東の原油を米国が直接、支配するためで、そこに至るまでの混乱期間はロシアからの供給でつなぐ、などといっている人もいるようですが、そんな乱暴な話が成り立つ筈もないでしょう。いくらテキサス・マッチヨ、粗暴ぞろいのダブヤ政権もそこまで狂ってはいないでしょう。
PS、最近「あっしらさん」が隣の「国家破産」サイトで経済ディスベートに夢中で、こちらのサイトにほとんど顔をみせないのが寂しいですね。たまには、こちらにも寄って下さい。