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イランに向かっていたイスラエル製の軍事装備品がドイツで見つかり、波紋を呼んでいる。両国とも否定しているが、常に非難の応酬を続けながら、水面下では軍事物資の取引が続いていた疑惑が浮かび上がった。イランと8年にわたる戦争をしたイラクは「イランは、反アラブではイスラエルと同じだ」と反発している。
ドイツ経済省は29日、イスラエル企業から輸送され、ハンブルク港でイラン向け貨物船に積み替えられたコンテナ2台から8月中旬、装甲兵員輸送車用のゴム製タイヤ3000個が見つかったと発表した。ドイツはイランへの軍事物資の輸出を禁じており、イスラエルへの返送を命じた。
これについて、イスラエル国防省は、「この貨物は最終目的地をタイとして許可した。国防省はいかなる武器、軍事部品のイラン向け輸出も認めていない」との声明を出した。
一方、イラン政府も直ちに取引を否定。ラフサンジャニ前大統領は「イスラム革命の敵が、イスラム世界に反イランの世論を扇動しようとした、くだらない宣伝だ」と述べ、イスラエルによる陰謀だと非難した。
イランはイスラエルの生存権を認めず、両国は敵対し続けている。しかし、軍事取引のうわさは絶えない。イスラエル紙ハアレツは、今回の密輸にかかわった企業の経営者は、2年前にもカナダ製の装甲兵員輸送車のエンジンなどを第三国経由でイランに売ろうとして逮捕されたと伝えた。
バグダッドからの報道によると、イラクのラマダン副大統領は31日夜、「アラブとシオニスト(イスラエル)との戦いで、ペルシャ人(イラン)が我々に協力したことは一度もない。常にシオニストの同盟だった」と、不快感をあらわにした。(10:12)