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小泉訪朝:北朝鮮側が柔軟路線を強調か 拉致問題など焦点に[毎日新聞8月30日] ( 2002-08-30-13:00 ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 8 月 30 日 14:50:53:

(回答先: 北朝鮮:金総書記が訪韓の意向 韓国紙が報道[毎日新聞8月30日] ( 2002-08-30-13:45 ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 8 月 30 日 14:49:27)

【ソウル堀信一郎】
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が小泉純一郎首相の訪問を受け入れることは、今春からの北朝鮮の柔軟路線が、国家として本腰を入れたものであるということを国際社会に印象付ける狙いがあるものとみられる。同時に史上初めての日本の首相の訪朝を成功に導くには、北朝鮮として何らかの実のある成果を用意する必要がある。このため、北朝鮮が、日本人拉致問題などで日本政府が満足するような結果が出せるかどうかが焦点となる。
韓国政府関係者は、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の訪露など一連の動きについて、「7月からの経済改革をきっかけに一刻も早く海外からの支援が必要になったためだ」とみている。
北朝鮮にとって対日関係で最も関心があるのは国交正常化交渉だ。配給制の見直しなどを柱にした経済改革に着手したものの、慢性的な食糧難が改善する見通しは全くない。このため、30日までソウルで開かれている南北経済協力推進委員会でも、北朝鮮側は韓国にコメ支援を強く要請した。
そうした状況の中で、日朝国交正常化を実現することは巨額な「補償金」の獲得につながると北朝鮮は考えているようだ。交渉過程では、日本人拉致の問題を取引材料に具体的な援助を求めてくる可能性も否定できない。
日朝国交正常化について北朝鮮は過去、いったんは交渉テーブルにつきながらも、一方的に席を立つという手法で日本に揺さぶりをかけ、日本と米国、韓国の3カ国との関係をはかりにかけてきた。
本来、北朝鮮は対米関係の改善を外交的な第1目標に挙げてきたが、ブッシュ政権発足後は「悪の枢軸」発言によって、関係改善の糸口さえもつかめないでいる。このため、韓国政府当局者は「国家基盤の維持という意味で、今、最も確実に援助が得られそうな日本に外交の軸を移したのではないか」とみている。
ただ、国交正常化に向けた「補償金」交渉は、両国にとって一筋縄ではいかず、時間もかかることを北朝鮮は十分承知しているはずで、小泉首相の訪朝をきっかけに今後、北朝鮮がどんな戦略に出てくるか注視する必要がある。
一方、米国から「悪の枢軸」と名指しされた北朝鮮に対する政策は、これまで米国、韓国、日本の3カ国協調体制で取り組んできた経過があるため、韓国政府内では日本の突出ぶりに混乱が広がっているのも事実だ。

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