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イランのハタミ大統領は28日、記者会見し、イラク攻撃を準備しているブッシュ米政権を「ますます高慢になり、同盟国の声にも耳をかさず、戦争屋の政策を続けている」と非難した。イラクのフセイン政権を「支持しない」と強調する一方で、「軍事攻撃は、同政権が存続するよりも危険で、新たな混乱を生む」と述べた。
80年から断交している米との対話については、「米がイランに敵対的な政策を捨てることが必要だ」として、イランを「悪の枢軸」と名指しする現状では、改善はあり得ないとした。
内政に関して、大統領は民主化の拡大など政治改革が思うように進んでいないことを認め、近く国会に大統領の権限を強化する法案を提出することを明らかにした。
現憲法で大統領は行政府の長に過ぎず、最高権力を握るハメネイ最高指導者ら保守派が改革を妨害している。こうした構造を変えるには憲法改正が必要だが、大統領は会見で現憲法の維持を明言し、法案の中身については明言を避けた。 (23:19)
というか、ハタミ大統領にとっては、米軍のイラク攻撃は自分たち改革派政権の崩壊に繋がるため、断じて止めて欲しいというのが本音。宗教界・革命防衛隊・ヒズボラを支配するハメネイ師ら保守派の立場としては、これ以上改革派の力が増さないためにも、イスラエルとの聖戦に持ち込んで、今の所中立勢力である軍部も巻き込んで一気にイスラム革命を再開させたいと思っているのだろう。
このこととパレスティナ情勢との関連を言えば、仮にアメリカのイラク攻撃があり、イラクがイスラエルに突撃した場合、ジハードはフセイン氏によって主導されることになり、万が一イスラエルが敗北した場合、第二のサラディンとしてフセインの名声が高まるたせけで、以後の中東の秩序がイラク主導で構築されることになってしまうとイラン保守派は危惧している。
イラン保守派は革命防衛隊を通してコントロール下にあるヒズボラというカードをもっているから、ひょっとしたらイラクにジハードの主導権を握らせないためにも、これを使ってイスラエルを挑発し、イスラエルをレバノンとその宗主国のシリアへとけしかけることぐらいするかもしれない。