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【カイロ小倉孝保】
フセイン・イラク大統領は27日、バグダッド訪問中のハマド・カタール外相と会談し、「米国の脅しはアラブ全体への脅しだ」との見解を示した。一方、エジプト、シリアからも同日、米国がイラクを攻撃した場合、地域の不安定化は免れないとの声が相次ぎ、アラブ諸国は不安を深めている。
国営イラク通信によると、フセイン大統領はハマド外相との会談で、「米国の脅しはイラクだけではなく、すべてのアラブ諸国を狙ったものだ」と述べた。また、大統領は「まじめに解決法を探すなら、国際的正当性、国際法、国連条項を基本に行われるべきだ」と述べ、戦争による解決には正当性がないとの考えを示した。
一方、ムバラク・エジプト大統領は同日の講演で「米国がイラクを攻撃すれば、中東地域の混乱を招き多くの市民が命を失う」とイラク攻撃に反対の姿勢を改めて強調した。また、シリアでは政権政党バース党の機関紙「アルバース」が米国のイラク攻撃について「この地域をイスラエルの利益に合致したものにすることを狙ったもので、全アラブ世界が危機に直面している」との論評を紹介した。