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<朝日>ベーカー元国務長官が米単独のイラク攻撃に異議
ベーカー元米国務長官は25日付のニューヨーク・タイムズ紙に
掲載された寄稿文の中で、米国単独の対イラク攻撃に異議を唱え、
国際協調の必要性を強調、新たな国連決議を採択したうえでフセイ
ン政権を打倒すべきだと訴えた。イラクへの対応ではスコウクロフ
ト元大統領補佐官やベーカー氏の後任のイーグルバーガー元国務長
官ら、ブッシュ大統領の父親を支えた重鎮や有力者が慎重論を展開
。さらに湾岸戦争の立役者の一人であるベーカー氏の発言に、超党
派の議員から支持の声があがっている。
ベーカー氏は「体制を変える正しい道」と題した寄稿文の中で、
国連決議を無視して大量破壊兵器などをめぐる査察を拒否し続けて
いるフセイン大統領を政権の座から引きずりおろすことが必要だ、
と断言した。しかし、「道を誤れば中東だけでなく、欧州諸国など
との関係を損なう。膨大な軍事支出は、米国の納税者の利益にも反
する」とも指摘。「米国は単独での対イラク攻撃を避けるために全
力を尽くすべきだ」と訴えた。
さらに「米国の立場が強まり、軍事作戦への国際的支持も集めや
すくなる」との理由で、国連安全保障理事会が大量破壊兵器をめぐ
りイラクに無条件の査察を改めて求め、必要ならば武力行使を容認
する新たな決議を採択する道をさぐるよう主張した。
また、「米国だけでイラク攻撃を、という進言をブッシュ大統領
は拒否すべきだ」と明言。大統領の周辺に強硬論を主張する側近ら
が多いことを意識し、「大統領は補佐官たちに好き勝手をさせるべ
きではない」と不快感をにじませた。
この主張について、民主党のグラハム上院情報特別委員会委員長
と共和党のスペクター上院議員は25日に出演したCBSテレビの
番組で、新たな国連決議などへの支持をさっそく表明した。