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タリバン兵多数窒息死の報道、国連が確認 米国も調査へ
2002.08.21
Web posted at: 15:00 JST
- CNN
(CNN) 国連本部報道官は20日、アフガニスタン北部で窒息死したとみられる多数の遺体が埋葬された集団墓地を、現地国連担当官が今年5月に確認していたと発表した。タリバン政権攻撃の際、米国が支援していた北部同盟がタリバンの捕虜約1000人を護送中に窒素死させたとする、米誌ニューズウィーク最新号の報道を受けてのもの。この問題については、米政府も調査に乗り出す方針を示している。
ニューズウィーク誌の報道によると昨年11月、米軍と北部同盟の攻撃で北部のタリバン拠点クンドゥズが陥落した後、北部同盟有力者ドスタム将軍の部隊は捕虜にしたタリバン兵約1000人を、密閉されたコンテナにすし詰め状態にして護送したため、多くの捕虜が窒息死した。同誌はこの件について、国連内部の極秘資料を入手したと記事で明記していた。
国連の発表によると、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)とアフガニスタン援助派遣団(UNAMA)は今年5月、アフガニスタン北部にあるシェベルガン刑務所近くの集団埋葬地を調査し、3人の遺体を発掘し解剖した。遺体に外傷はなかったため、窒息死した可能性が高いと判断したという。
本部のシルバ報道官は会見で、「より徹底した事実調査を要する事態だったが、目撃者の安全確保のための態勢などが整うまでは、現地での調査活動は控えるべきだと判断した」と、これまで事件を公表せずにきた理由を説明した。
タリバン兵窒息死については、北部同盟を支援していた米政府も重大な関心を寄せており、国務省のリーカー報道官は19日、「報道されている事実関係と状況を調査し、アフガン当局に適切な措置を求める。われわれはアフガン当局に繰り返し、人権侵害と戦争犯罪を調査する重要性を強調している」と会見で述べている。