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(回答先: なんでこのタイミングで、わざわざドイツでなんだ? 投稿者 ふあ〜ぁ! 日時 2002 年 8 月 20 日 23:58:23)
【ベルリン21日=夕刊フジ特電】
イラクのフセイン政権打倒を主張する反体制グループが在独イラク大使館を占拠する事件があり、ドイツ警察当局は20日夜(日本時間21日未明)、特殊部隊を館内に突入させ、犯人5人を逮捕、人質の大使館職員2人を約5時間ぶりに解放した。米政府は犯行を批判しているものの、年内にもイラクを攻撃する準備を進める米ブッシュ政権には「追い風」となりそうだ。
警察当局によると、20日午後2時50分(日本時間午後9時50分)ごろ、ベルリン西部地区にある在独イラク大使館に、電気銃や短銃で武装した5人組の男が押し入り、シャミール・モハメド臨時公使らを人質にとり、発砲するなどして館内に立てこもった。
犯行グループは「在独民主イラク野党」と名乗り、ロイター通信に送付した犯行声明文で「フセイン政権を終息させるため、平和的かつ一時的な行動を起こした」などと主張していた。
発生から約5時間後の午後8時ごろ、独警察当局は特殊部隊を館内に突入させ、犯人5人を逮捕、モハメド臨時公使ら2人を無事、保護した。2人は5人が占拠する際、軽傷を負ったという。
犯行グループの組織実態や背後関係は一切不明。米国が把握するイラク反体制派は、ロンドンに本拠を置くイラク国民会議(INC)のほか、クルド人組織のクルド民主党、イランを拠点とするイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)など6組織で、米国は団結を呼びかけている。
今回の「在独民主イラク野党」はベルリン・フンボルト大学の学生であるとの情報や、クルド人独立派と関連があるなどとする報道もあるが、いずれも未確認である。
ブッシュ政権は昨年9月、ウサマ・ビンラーディン傘下の「アル・カイーダ」による米中枢テロについて、イラクが背後にいるとし、「悪の枢軸」イラクへの軍事行動の準備を進めている。
フライシャー米大統領報道官は20日、今回の事件について「フセイン政権打倒のため、イラク人たちが国内外で行っている合法的努力を台無しにするもので、容認できない」と批判した。
ラムズフェルド米国防長官も会見で、アル・カイーダのメンバーがイラクに潜伏し、フセイン政権と連携しているとの認識を改めて強調した。
米国のイラク攻撃については、シュレーダー独首相が軍を参加させない方針を表明。英国やフランスも慎重な見方をしている。だが、反フセイン勢力が欧州にも拡大している現状から、当地では米国の軍事行動にお墨付きを与えることにもなるとの見方が出ている。