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米ABCとNBCは19日、米国防総省がイラク北部で活動するテロ組織アルカーイダが運営しているとみられる生物・化学兵器施設を秘密攻撃する計画を進めていたが、ブッシュ大統領が攻撃を許可しなかったと報じた。
ABCが米情報筋の話として伝えたところによると、米軍はイラク北部で毒ガス実験を試みている少数のアルカーイダのメンバーを追跡している。アルカーイダのメンバーはイラク北部のイスラム過激派組織「アンサール・アル・イスラム」に保護されながら活動しているが、同施設はフセイン政権とはつながりがないとみられている。
ABCは、国防総省と米中央情報局(CIA)が攻撃準備を開始したが、ブッシュ大統領が先週末計画の中止を決めたと伝えた。
一方、大統領は21日にテキサス州の休暇滞在先でチェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官、マイヤーズ統合参謀本部議長などを集め、国防問題について協議する。
この会合でイラク問題を話し合うのではないかとの観測が流れているが、フライシャー大統領報道官はイラク問題の協議が目的ではないと述べ、否定した。
ホワイトハウスによると、会合では米軍装備の近代化やミサイル防衛計画などの国防問題が議題になるという。