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米のイラク攻撃 NATOへの協力要請めぐり論争
2002.08.19
Web posted at: 19:20 JST
- REUTERS
ワシントン(ロイター) 米政権が計画しているとされるイラクへの軍事行動について、米国防総省のリチャード・パール国防政策委員長は18日、英国以外の北大西洋条約機構(NATO)諸国の参加を求める必要はないとの考えを示した。米ABCテレビの番組で語った。一方、軍事行動を開始する前にNATOなどの理解を得るべきだとの意見も根強い。
パール委員長は番組の中で、米国がフセイン政権打倒のため軍事行動に出る場合、英国とイラク国内の反体制派には協力を求めるだろうと語った。その上で、「NATOはこの件には関係ない」と断言。「英国は味方につくだろうが、ほかの欧州諸国は見て見ぬふりをしたり、フセイン政権と取引をしたりするだろう」と述べた。
一方、共和党のリチャード・ルーガー上院議員は別のテレビ番組で、対イラク軍事攻撃を成功させるためにはNATO諸国からの支持が欠かせないとの主張を展開。さらにロシア、中東諸国などからも賛同を得るため、「力強い外交が求められている」と強調した。またホワイトハウスの報道官らも、ブッシュ政権が対アフガニスタン軍事行動に至った経緯からみて、今回も根回しが重視されるだろうとの見方を示している。
欧州では米国によるイラク攻撃について、ドイツが反対姿勢を明確にするなど、慎重論が目立っている。