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フセイン大統領次男の暗殺図る、負傷と 反体制組織
2002.08.14
Web posted at: 21:07 JST
- CNN/REUTERS
アラブ首長国連邦ドバイ――アラビア語紙アルハヤトは14日、ロンドンに拠点を置くイラクの反体制派組織、イラク国民会議(INC)の声明を引用し、INCメンバーがフセイン・イラク大統領の次男、クサイ氏に対する暗殺を図り、同氏が腕を負傷した、と伝えた。
イラク政府は何の反応も示しておらず、報道の真偽は不明だが、クサイ氏の車列が市内の目抜き通りを走行中、反体制派組織のメンバーが発砲、クサイ氏の腕に命中させたとしている。その後、イラク治安当局との間で銃撃戦に発展、同組織メンバーの乗った車は大破したという。
クサイ氏は大統領親衛隊ともいわれる共和国防衛隊の実権を握り、長男ウダイ氏とともにフセイン大統領の有力な後継者とされる。クサイ氏はこれまで公の舞台に姿を見せることは少なく、テレビ、ラジオや新聞などのメディア・ビジネスを幅広く手掛け、外国賓客との会見も多いウダイ氏とは好対照の人物とされている。
アルハヤトは1999年、フセイン大統領が非常事態の場合に備え、クサイ氏に大統領職務の権限を与えたと報じ、同氏の後継者説を打ち出したが、ウダイ氏経営の新聞がこれを否定する論調を掲載していた。
ウダイ氏は96年末の暗殺未遂事件で重傷を負ったとされている。