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【ロンドン8日共同】
英国の情報機関、情報局保安部(通称MI5)が、過去約100年間の50万点に上る未公開極秘資料のすべてを民間の歴史学者に読んでもらい「100年史」を出版することになった。8日付の英紙タイムズが報じた。
2つの世界大戦中のスパイ活動、英共産党への潜入工作、分離運動が続く北アイルランドでのおとり工作、王室の電話盗聴記録なども、この歴史学者がつぶさに読むことになり、同紙は「ベストセラーは確実」と伝えている。
出版は発足100周年に当たる2009年の予定。既に「情報活動分野の研究で権威ある歴史学者」数人を選んで協力打診の書簡を送り、最終的に1人に絞る。
条件は(1)出版までの6年間はMI5の臨時スタッフとなる(2)年収は3万−4万ポンド(約560万−740万円)−など。
ただ、現役のMI5要員や進行中の秘密作戦につながる情報は読んでもいいが、本には書けないとの制約がある。このため、MI5職員として秘密を守る誓約書に署名させられる。
しかし、MI5の暗部を示す資料を暴いて過去を批判しても、検閲で削除しないのが大方針という。