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対イラク戦争「おそらく起きる」 米上院外交委員長
2002.08.05
Web posted at: 11:50 JST
- CNN/AP
ワシントン――米上院外交委員会のバイデン委員長(民主党)は4日、米NBCテレビの番組で、イラクとの戦争は「おそらく起きるだろう」と述べた。民主党のダシュル上院院内総務や上院軍事委員会のレビン委員長も同日、対イラク戦の可能性について言及した。
上院外交委員会は7月末から、イラクのフセイン政権の脅威について討議を重ねていた。その結果を踏まえてバイデン外交委員長は、対イラク戦の可能性を強く示唆。
委員長は、「イラクとの戦争はおそらく起きる。唯一の問題は、米国単独でやるのか、他国の協力を得るのか、戦争期間はどれくらいで、戦費はどのくらいかかるかだ」と指摘し、大統領に対し「戦争に踏み切る前にすべきことは多い」と指摘した。
ダシュル上院院内総務はABCテレビの番組で、イラクのフセイン政権打倒を「強く支持する」としながらも、「条件は整っているのか? 同盟国の支持は得られているのか?作戦はあるのか?」と指摘。さらに、「議会の承認なしに総力戦を仕掛ける権限は、大統領にはないはずだ」と、大統領の一方的な行動をけん制した。
レビン委員長はCBSテレビに出演し、米国が先に挑発しない限り、イラク側が生物化学兵器による攻撃を仕掛けることはないだろうと指摘。「(フセイン大統領にとって)自分を愛する気持ちの方が、我々を憎む気持ちよりも大きいのではないか?」と、ブッシュ政権の性急な動きをけん制した。