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イスラエル軍が2日、ヨルダン川西岸のナブルスへ侵攻したことについて、軍高官はイスラム過激派ハマスを標的にした作戦としている。軍放送が同日報じた。ハマスによる31日のヘブライ大学での爆弾テロへの軍事報復だ。イスラエル軍には、ナブルスとその周辺で民衆の強い支持を得て、自爆テロだけでなく作戦を高度化させているハマスに対する強い警戒感がある。
軍放送によると、軍高官は「現在、最も危険なテロ組織は、西岸北部のハマスだ。爆弾製造工場があるナブルスを主に拠点としている」と語った。7人が死んだヘブライ大学の爆弾テロと、7月16日にナブルス西部のユダヤ人入植地エマニュエルでバスを襲撃し入植者7人が殺害された事件も、同地域のハマスが仕組んだと見ている。
ヘブライ大学ではバッグに入れた爆弾を携帯電話による遠隔操作で爆発させたとされる。エマニュエル入植地のバス襲撃も、犯人はイスラエル軍の服装をした複数の実行犯による周到に計画されたものだった。いずれも一般人を実行者に仕立てる自爆テロに比べると、テロ実行犯自身に技術と武装訓練が求められる。
イスラエルの長期にわたる自治区占拠とイスラエル国内の厳重警戒で、自爆予定者が拘束されるケースも増えており、ハマスの武装部門「イッザディーン・アルカッサーム軍団」が作戦実施の重心を「素人」からプロへ移している可能性もある。
自治政府筋によると、ハマスは傘下の福祉・教育機関に湾岸諸国などから寄付や援助が集まることから、アルカッサーム軍団は、パレスチナの過激派の中では群を抜いた資金力を誇る。アラファト議長が率いるファタハの武装部門がハマスに闘争資金の援助を求めたという情報もあり、武装部門間では連携が進んでいるという。 (23:42)