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08/02 15:45 ロとグルジアの関係悪化 武装勢力の越境めぐり論争 外信46
【モスクワ2日共同】ロシア・チェチェン共和国の独立を唱える
チェチェン武装勢力の越境をめぐり、ロシアと隣国のグルジアとの
関係が悪化の一途をたどっている。
ロシアの掃討作戦を逃れグルジアのパンキーシ渓谷に逃げ込んだ
武装勢力が、国境を越えチェチェンに戻り始めたことに、ロシアは
「グルジアが国境で何の措置も取っていない」と非難。
一方で、グルジアは「対策は取っている。逆にロシア軍機はグル
ジアの空域に入り、渓谷の武装組織を攻撃しており、明らかな主権
侵害」と反論している。
双方は非難をエスカレートさせており「イスラエル軍がパレスチ
ナを攻撃するように、ロシアもグルジア領に(地上から)入って攻
撃すべきだ」(ミロノフ・ロシア上院議長)と、戦争にも結びつき
かねない強硬な意見も出始めた。
ロシアのプーチン政権はこれまで、チェチェン武装勢力に対し強
硬な姿勢をとり、主要拠点をほぼ制圧。武装勢力はパンキーシ渓谷
などに逃げ込み、反攻の機会をうかがっていたが、最近になり数百
人単位でチェチェンに侵入し始めた。
しかし、陸軍約八千人余りと十分な軍事力を持たないグルジアは
、渓谷やロシアとの国境での取り締まりを行えず、ロシアをいら立
たせる結果となっている。
ブルネイでのパウエル米国務長官との会談で、イワノフ・ロシア
外相は問題を説明し、米国に理解を求めた。グルジアに反テロ作戦
部隊を派遣している米側はロシアの憂慮に理解を示す一方、「グル
ジアの主権を侵すべきではない」と、ロシアの軍事行動に自制を求
めている。
(了) 020802 1544
[2002-08-02-15:45]