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【エルサレム24日=当間敏雄】
イスラエル軍がイスラム原理主義組織ハマスの幹部を殺害するため23日実施したガザ空爆で、通常型ミサイルではなく1トンの大型誘導爆弾が使用されたことが24日までに明らかになった。イスラエル側各メディアが伝えたもので、過激派「暗殺」にこれほどの大型爆弾が使用されるのは極めて異例。空爆では子供9人を含む15人が死亡、150人以上が負傷する惨事となり、パレスチナ側のイスラエル憎悪が高まっているが、大型爆弾を使用した軍の対応に改めて批判が集中しそうだ。
イスラエル軍は過激派活動家の殺害作戦に、破壊力の限定された武装ヘリの小型誘導ミサイルを使用するのが通例だった。また、特殊部隊の急襲、狙撃、仕掛け爆弾などで活動家殺害を図ってきた。
しかし、報道によると今回使用されたのは通常、建物など構造物破壊のために用いられる大型爆弾。空軍のF16戦闘機から投下、幹部自宅のあるアパートを含めコンクリート造りの建物5棟が一瞬にして瓦礫の山となり、多数の市民が巻き添えとなった。
空爆を認めたベンエリエザー国防相は23日、「情報では近くに民間人はいないはずだった」と述べ、民間人を狙う意図はなかったと強調した。
しかし、ガザ市では23日、15人の葬列に30万人が参加、「イスラエルに死を」などと叫んで怒りを露にした。イスラエルでも強い批判の声が上がっており、同国の人権団体ベツェレムは「今回の攻撃は戦争犯罪とみなされる」との声明を出した。
(7月24日20:20)