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国際社会からの批判強まる イスラエルのガザ攻撃
2002.07.24
Web posted at: 12:03 JST
- CNN
ガザ市(CNN) パレスチナ過激派ハマスの指導者を狙ったイスラエル軍による22日深夜のガザ市攻撃に対し、国連、欧州連合(EU)、米国から批判が強まっている。またパレスチナ人による抗議デモも相次いでいる。
F16戦闘機による今回のミサイル攻撃では、ハマスの軍事部門「イザディン・アルカッサム」の創始者サラハ・シャハダ師の自宅が入っている建物と近隣の建物が、大きな損害を受け、同師の自宅が入っている3階建て建物は崩落した。
ハマスは同師の死亡を確認した。パレスチナの病院によると、少なくとも15人が死亡し、うち9人は子どもとみられる。また約150人が負傷した。死者の中には、同師の妻と子どものうち3人も含まれる。
犠牲者の葬儀は23日行われ、警察の推定で10万人の参列者が道路を埋めた。参列者は、銃を発射したり、「殉教者の血は失われない」などと歌ったりした。パレスチナ自治政府の交渉役エラカット地方自治相は今回の攻撃を「卑劣な行いだ」と非難した。
イスラエルは民間人の死に対して遺憾の意を表しているが、「シャハダ師はイスラエルに対する数多くのテロを指導してきた」として同師を狙った攻撃は自衛行為だと位置づけている。
国連のアナン事務総長は「イスラエル政府はこのような行為をやめなければならない。イスラエルは罪のない市民が殺されることがないよう、自らを律しなければならない」との声明を発表した。
またEUのソラナ共通外交・安保上級代表も23日、「私は、昨夜の罪のない民間人に対する攻撃を強く非難する」と述べた。
ストロー英外相も声明を出し、「子どもの死者を出した昨夜の行動は、受け入れることはできないし、(和平に対して)逆効果だ」と述べた。
米ホワイトハウスのフライシャー報道官も同日、「軽率で、和平に貢献しないものだ」と話した。
イスラエルのシャロン首相は同日の閣議で「空爆は成功だった」としたうえで、「罪のない民間人を傷つけるつもりはなく、おわびする。しかし今回の攻撃は、大きな成功だと考えている」と述べた。
また同国のベンエリエザー国防相は民間人の死亡について、「我々が得ていた情報では、この近隣には民間人はいないはずだった」と話した。シャロン首相は軍に対し、今回の攻撃について再調査を命じた。
今回の攻撃に対し、ハマスは報復を宣言している。1996年にやはりハマスの指導者の1人ヤフヤ・アヤシ氏が殺害された事件があり、イスラエルの情報機関が関与したとみられているが、その後ハマスは、4件の報復自爆テロを実施、多数のイスラエル人を殺害している。