現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: イスラエル空爆:「戦争犯罪だ」 アラブがシャロン政権へ怒り[毎日新聞7月23日] ( 2002-07-23-21:49 ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 7 月 23 日 22:59:06)
【ガザ市・福島良典】
「イスラエルに死を」「米国に死を」――。イスラエル軍の空爆から一夜明けた23日、多数の死傷者を出したガザ市ではイスラエルへの復讐を誓う住民の憎悪と敵がい心がうずまいていた。
ガザ最大のシファ病院は空爆で負傷した家族の見舞いに訪れた住民であふれ返った。ナフェズ・シャラフ病院長(56)によると、重体だった患者が亡くなり、空爆による死者は15人に増えた。生後わずか2カ月の赤ん坊もいた。
ナディア・フエヤティさん(37)は22日夜、眠りに就こうとしていた。突然の耳をつんざく爆音と同時に自室が崩れ落ち、がれきに生き埋めになった。砕けた石や砂が鼻に入り込み、呼吸ができない。外部に出ていたのは右腕だけだった。「何度も死ぬかと思った」。
落下した石は腹部を直撃した。そこには8番目の子どもの小さな命が宿っている。妊娠6カ月だ。「赤ちゃんは大丈夫?」と聞くと、「医者から何も聞いていないので、分からない。お腹がまだ痛くてたまらない」と傷だらけの顔をしかめた。一家では息子のモハマド君(5つ)とソブヒ君(6つ)、妹のモナさん(34)の3人が命を落とした。
別の病室では頭部をけがをした小学5年生のイマンちゃん(10)がうつろな目で「眠っていたの」とつぶやく。少女は母親のモナさんの死をまだ知らない。
「銃も持っていない子どもや女性たちの悲鳴をイスラエル人たちはどう聞くのか。私たちはテロリストではない」と満身創痍のナディアさんがしぼり出すように語った。 午後3時20分、病院を起点に犠牲者の葬列が始まった。空に向けて放たれた弔いの弾丸が乾いた音を響かせる。イスラム原理主義組織「ハマス」の鉢巻をしたサラハさん(20)が吐き出した。「これはパレスチナ人に対する犯罪だ。パレスチナ人の復讐心を甘く見たシャロン(イスラエル首相)は手ひどい報復を受けることになる」