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『亜空間通信』310号(2002/07/23)
【911企画は湾岸戦争仕掛け人となるとシャロンと気脈通じイラク攻撃の宿願もか】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
私は、昨日(2002/07/22)、以下の通信を発した。
http://www.asyura.com/2002/war14/msg/115.html
『亜空間通信』309号(2002/07/22)
【再発見驚愕天才的投稿:911はブッシュ親の「世界新秩序」宣言記念日だった!】
[中略]
「スコウクロフト」(Scowcroft)の名があるのを見て、うぬっとなった。この男、湾岸戦争当時は退役空軍中将、国家安全保障会議担当の大統領補佐官こそが、「世界新秩序」構想を立てた曲者だったのだ!
以上で引用終わり。
勢い、General Brent Scowcroft の検索をせざるを得なくなり、やってみると、冒頭に、SCOWCROFT GROUPがでてきた。
上にBrent Scowcroftの名前が入った写真も掲載されている。総白髪の陰気な感じの男である。
その右横の宣伝文句を読めば、何と、長年、共和党選出の大統領の補佐官を勤めてきたスコウクロフトは、コロンビア大学の国際関係論博士号まで得て、今もなお、大統領顧問を含む顧問業を続けているのだった。ブッシュ2世などは甥っ子みたいなものだ。
http://www.scowcroft.com/scowcroft.htm
THE SCOWCROFT GROUP
An International Business Advisory Group
Brent Scowcroft
As President and founder of The Scowcroft Group and one of the country's leading experts on international policy, Brent Scowcroft provides Group clients with unparalleled strategic advise and assistance in dealing in the international arena.
Brent Scowcroft has served as the National Security Advisor to both Presidents Ford and Bush. From 1982 to 1989, he was Vice Chairman of Kissinger Associates, Inc., an international consulting firm. In this capacity, he advised and assisted a wide range of U.S. and foreign corporate leaders on global joint venture opportunities, strategic planning and risk assessment. His prior extraordinary 29 year military career began with graduation from West Point and concluded at the rank of Lieutenant General following service as the Deputy National Security Advisor. His Air Force service included Professor of Russian History at West Point; Assistant Air Attache in Belgrade, Yugoslavia; Head of the Political Science Department at the Air Force Academy; Air Force Long Range Plans, Office of the Secretary of Defense International Security Assistance, Special Assistant to the Director of the Joint Chiefs of Staff and Military Assistant to President Nixon. Out of uniform he continued in a public policy capacity by serving on the President's Advisory Committee on Arms Control, the Commission on Strategic Forces and the President's Special Review Board, also known as the Tower Board. He currently serves on numerous corporate and non-profit boards. He earned his Masters and Doctorate in International Relations from Columbia University.
900 SEVENTEENTH STREET, NW, SUITE 500, WASHINGTON, DC 20006, USA
T: 202-296-9312 F: 202-296-9395
こうなると、ますます、きな臭い。この際、一挙に、彼らは、宿願を果たす気なのかもしれないのである。彼らとは、もちろん、「世界新秩序」派のことであり、様々な矛盾を孕みながらも、対アラブ・イスラム勢力との戦いでは山場に一致協力してきた連中、アメリカとイスラエルの極右勢力のことである。しかも、彼らの戦いには、日本も協力しているのであるから、彼(敵)を知る努力なしに、有事法制の是非とか平和を論じても空しいのである。
彼らの宿願に関しては、以下が参考になる。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-33.html
『偽イスラエル政治神話』[中略]
本書には、この間の底流の一端を伝える二つの資料が紹介されている。第一は、『キヴーニム』(82・2)掲載論文、「一九八〇年代のためのイスラエルの戦略計画」(一五五頁上段)であり、第二は、『ニューヨーク・タイムズ』(81・12・1)掲載、ベギン政権のシャロン国防大臣とワインバーガー米国防長官が“戦略的協力”計画を語った会見の記事(同前二七〇頁)である。
湾岸戦争の主役を演じたシュワルツコフ指揮下の中央軍の前身は、緊急展開統合機動軍であるが、私は、旧著『湾岸報道に偽りあり』の中で、この機動軍の形成が一九八〇年に方向付けられたことを立証するアメリカ議会の特別委員会議会記録の存在を指摘した。本文が三六八頁にも達する議事録そのものも、三〇〇部自費出版で頒布した。伏せ字の多い議事録には、日本の掃海艇派遣に関する報告も入っている。
ゴラン高原出兵にいたる経過には、まだまだ深い秘密の交渉経過が潜んでいるのである。[後略]
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-25
3章:諸神話の政治的利用
1節[中略]
[外部資金による“偉大なイスラエル”への野望]
イスラエルには、外部からの資金が溢れるように流入した。
1、ドイツとオーストリアからの“賠償”。
2、アメリカからの無条件な贈与。
3、“ディアスポラ”からの献金。
これらの流入資金に力づけられて、イスラエルの指導者たちは、外交政策の中で、“偉大なイスラエル”の実現という途方もない野望を抱くことができた。
その野心の正確な証言となる論文が、エルサレムで発行されている世界シオニスト機構の機関評論誌、『キヴーニム』(指針)[前出。14号、82・2]に掲載されていた。論文の題名は、「一九八〇年代のためのイスラエルの戦略計画」であり、つぎのよう主張が述べられている。
《中央集権的機構として見た場合、エジプトは、特に、ますます深まるイスラム教徒とキリスト教徒の間の対立を勘定に入れると、すでに死体同然である。西欧の最前線におけるわれわれの一九九〇年代の政治的目標は、エジプトを明確に、その地理的条件にもとづく各州ごとに分割することでなければならない。
ひとたびエジプトが、このように分解して中央権力を失うならば、スーダンや、リビアや、その他の離れた国々も、同様の崩壊に至るであろう。上エジプトにコプト人の国家が形成されたり、その他、さして重要な力を持たない地方政権が生まれたりすることは、歴史的な発展への鍵であり、現在は平和協定の締結によって速度が緩まってはいるものの、長期的に見て避け難い必然的な結果である。
西部戦線の状況は見掛けとは違って、東部戦線と比べれば、はるかに問題が少ない。レバノンが五つの地方に分割されている状況は、アラブ世界全体が経験する将来の予告である。シリアとイラクの、民族的または宗教的な基準で決定される各地方への爆発的な分裂は、長期的に見ると、イスラエルに最も有利な到達目標であり、その最初の段階は、両国の軍事力の破壊である。
シリアは、民族的構成が複雑なために、分解の危険にさらされている。やがて、長い海岸線に沿ってシイア派の国、アレプ地方ともう一つはダマスカスにスンニ派の国、ドゥルーズがまとまれば、彼らには……とりあえず、われわれが支配するゴラン高原に、……いずれはフーラン地方とヨルダン北部を含む地域に、自分たち国を希望する権利がある。……このような国家の成立は、長期的に見て、この地域の平和と安全を保障するものである。これらは、すでにわれわれの射程距離内の目標である。
石油資源は豊富だが内部抗争に苦しむイラクは、イスラエルの照準線内にある。イラクの分裂は、われわれにとって、シリアのそれよりもさらに重要である。なぜなら、イラクこそが短期的に見て、イスラエルに対する最も危険な脅威を代表しているからである》(『キヴーニム』14号、82・2)
この記事の原文はヘブライ語だが、その全文のフランス語訳が、拙著『パレスチナ・神の伝言の土地』(86)に収録されている。
この膨大な計画の実現のために、イスラエルの指導者たちは、アメリカの無制限の援助を思い通りに使った。レバノン侵略の最初の襲撃に投入した五〇七機の内、四五七機は、ワシントンの贈与と同意による貸し付けのお陰で、アメリカからの購入が可能になったものである。アメリカ人のロビーは、シオニストの“ロビー”の圧力の下で、自分たちの国の利益に反しても、あえて、必要な財源の獲得を引き受けた。
『キヴーニム』の計画の目標は、極めて遠大で非常に危険な対立に満ちていたが、イスラエルのロビーは、作戦の実現をアメリカに託すことに成功した。イラクに対する戦争は、その最も戦慄すべき実例の一つである。
《二つの有力な圧力団体が、紛争に際してのアメリカの攻撃開始を推進する。
第一は、“ユダヤ・ロビー”である。なぜなら、サダム・フセインの除去とは、とりもなおさず、最も強力なアラブ人国家による脅威の粉砕だからである。……アメリカのユダヤ人は、大西洋周辺のメディアの仕組みの中で重要な役割を演じている。大統領と議会とが常に緊張関係にあるため、ホワイトハウスは、メディアを握る彼らの願望に対して最も敏感に反応せざるを得ない。
第二は、“財界ロビー”である。……彼らは、戦争が経済を活性化させる効果を考える。第二次世界大戦と、あの膨大な軍需は、アメリカにとって、一九二九年の世界恐慌以来まだ抜け切れなかった危機に、終止符を打ってくれるものだったのではなかっただろうか?
朝鮮戦争は、その後に、また新しいブームをもたらしてくれたのではないだろうか?
幸多き戦争よ、なんじはアメリカに繁栄をもたらすであろう……》(『フィガロ』90・11・5)
《アメリカ=イスラエル公事委員会(AIPAC)の政治的影響力は、いくら高く評価しても、し過ぎることはない。
……彼らは、一九八二年から一九八八年の間に、四倍以上(一九八二年には一六〇万ドルが、一九八八年には六九〇万ドル)に増えた予算を思い通りに処理している》(『ウォール・ストリート・ジャーナル』87・6・24)[後略]
以上で引用終わり。
以上。
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木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
木村愛二書店(↓):木村愛二作品の本とヴィデオを電網宝庫で特価販売
http://www.jca.apc.org/~altmedka/hanbai.html
(2002.07.13.ヒット数70,000突破!)
E-mail:altmedka@jca.apc.org
URL:http://www.jca.apc.org/~altmedka/
altmedka:Alternative Medium by KIMURA Aiji
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電網速報『亜空間通信』(2001.09.01.創刊 2002.07.23.現在310号発行済)
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