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「CIAは悪い奴も雇え」 テロ対策で米議員から批判
2002.07.18
Web posted at: 03:15 JST
- CNN
ワシントン(CNN) 米下院情報委員会のジェイン・ハーマン委員(民主党)は17日、CNNの番組に出演し、連邦捜査局(FBI)や連邦情報局(CIA)が、さまざまな情報を集めていながら昨年9月の同時多発テロを防げなかったことについて「CIAが、有用な情報を持っている悪人たちをスパイとして雇っていなかったことも原因」との認識を示した。
また同委員会のサクスビー・シャンブリス委員(共和党)もAP通信の取材に対し、国家安全委員会(NSA)の指揮が悪かったこともあるが、CIAが「テロ組織に浸透しているような不道徳な人たちを使うこと」を拒否していたことを指摘した。
ハーマン委員によると、同時多発テロ後、CIAはこのような「悪人たち」もスパイとして雇うように法律が改正されたにもかかわらず、それを無視し続けているという。
ハーマン委員は「CIAは、スパイ雇用のための現行のガイドラインを変えなければならない。我々は、いくらかの成功例があることと、大勢の善良な職員がいることを知った。しかし、現実はそんなものではない」と述べた。
またハーマン委員は「近代技術や言葉のほか、重要な目標であるテロ組織アルカイダに浸透できるようなスパイを使いこなしてこなかったこと、そして、対策の絞り込みだ。これらは重要であり、9月11日のようなテロを再び起こさないためには、見直しをしないといけない」と話した。
「悪人を雇わない」というCIAのガイドラインは、グアテマラでCIAの工作員(スパイ)が人権侵害に関わったことが批判を受けたことから、1990年代に作られた。
上院情報委員会の有力者リチャード・シェルビー委員(共和党)も、このガイドラインは廃止されるべきだという意見だ。
同委員は「CIAも柔軟になってきている」としつつ、「我々はしばしば、テロリストやテロリストの卵、あるいはテロリスト並みの悪人たちを探したり、交渉したりする必要があるのだ」と話している。