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07/16 15:38 飛び地問題が先鋭化 EUに攻勢かけるロシア 外信39
【モスクワ16日共同】将来の欧州連合(EU)拡大に伴い、E
U加盟国に囲まれることになるロシアの飛び地カリーニングラード
州をめぐる問題が先鋭化してきた。対欧米協調外交を進めるロシア
が、州住民のEU域内でのビザなし通行を求め攻勢をかけているの
に対し、EU側が妥協の姿勢を見せていないためだ。
交渉の着地点を「ロシアとEUの関係の質を問う」試金石と位置
付けるプーチン大統領は十三日、政権に近いロゴジン下院外交委員
長をカリーニングラード問題の大統領特使に任命。交渉打開へ先手
を打つ構えを示した。
ロシア側には、先の主要国首脳会議(カナナスキス・サミット)
でロシアの主要国(G8)完全メンバー化が決まったにもかかわら
ず、EUが依然ロシアに偏見を抱いているとの不満がある。大統領
は「冷戦が終わったのに、それに逆行する姿勢は理解できない」と
EU批判のボルテージを上げている。
同州は二○○四年に予定されるリトアニアとポーランドのEU加
盟でEU域内の陸の孤島となる。陸路でロシア本国と行き来するに
はビザが必要となり、一日約五千人がビザ請求窓口に並ぶ計算とな
る。
「親類に会うためロシアとロシアの間を移動するのに、なぜ外国
のビザが必要なのか」と主張するロシアは人権問題として、ビザな
しで通行できる「回廊」の設置などを要求。
同州を通じた組織犯罪、不法移民の浸透を懸念するEU側は、妥
協案として長期間有効のビザ発給などを打診しているが、ロシア側
は「ビザは不要」との原則は崩せないとの構えだ。
リトアニア、ポーランド両国首脳も自国内の回廊設置を拒否して
おり、打開の糸口は見えていない。
(了) 020716 1537
[2002-07-16-15:38]
07/16 15:34 カリーニングラード州とは 外信40
カリーニングラード州 バルト海沿岸のロシアの飛び地。人口約
百万人で、面積は岩手県とほぼ同じ。旧ドイツ領ケーニヒスベルク
で、第二次大戦末期に旧ソ連軍が占領、ソ連ロシア共和国領となっ
た。ロシア海軍のバルト艦隊が司令部を置く軍事的要衝で、プーチ
ン大統領の妻リュドミラさんの出身地でもある。(モスクワ共同)
(了) 020716 1533
[2002-07-16-15:34]