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日本の戦力放棄出発点8月を目前に言論関連業界の職業的犯罪を厳しく問う意味 投稿者 木村愛二 日時 2002 年 7 月 15 日 18:58:02:

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『亜空間通信』303号(2002/07/15)
【日本の戦力放棄出発点8月を目前に言論関連業界の職業的犯罪を厳しく問う意味】

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社告:前号の表題:『亜空間通信米民』302号(2002/07/14)
【夏休み前にフランス革命記念日で主主義と合わせ仏共和制への疑問も沸騰中】は、「米民」の複写を移動にしてしまったための誤記でした。以下のように訂正します。

『亜空間通信』302号(2002/07/14)
【夏休み前にフランス革命記念日で米民主主義と合わせ仏共和制への疑問も沸騰中】

 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 最初に、最近の実に簡単で面白い意見を紹介しておく。

http://terasima.gooside.com/
寺島研究室「本館」
http://terasima.gooside.com/lecture011018.html
ノームチョムスキーとの夕べ、
テロに対する新しい戦争
2001年10月18日
MIT(マサチューセッツ工科大学)における
「技術文化フォーラム」での録音筆記

0 はじめに
皆さんがご存知のように、テレビが世界を動かしています。(聴衆の笑い)[後略]

 以上で引用終わり。

 ノーム・チョムスキーに関して私は、911事件以後、以下で簡略に論じておいた。

http://www.asyura.com/2002/war11/msg/645.html
『亜空間通信』244号(2002/04/28)
【チョムスキーら米左翼911謀略不感症批判の遠方の友を支持し更なる追撃を要請】

アメリカ国籍のユダヤ人の言語学者としてのチョムスキーは、確かに、貴重な存在である。しかし、彼はホロコーストの嘘を主張していないし、ホロコーストの嘘を主張するフランス人、フォーリソンの言論の自由を守る発言に関しては、腰砕けのままである。しかも、今の今、911事件を謀略と見ていない。だから、先に引いた記事で、アメリカの内部でも批判ありと紹介したのだった。

 私の分類では、彼は、いわゆる体制内左派の限界に止まる無意識の技巧に長けた「偽の友」である。しかし、それでもなお、アメリカの言論界では「良識派」である。だから、日本の同類の「良識派」は、好んで彼の言辞を引く。


 さて、最初に「面白い意見を紹介」すると言っておきながら、ああ、またもや、厳しい言葉を使ってしまった。ああ、「とかく、この世は住みにくい」のである。

 本日(2002/07/15)は15日だから、日本の敗戦(終戦は誤魔化し表現)記念日の8月15日を1ヶ月後に控えており、自分勝手ながら、「1ヶ月間の喪に服すべき月間」の始まりの日と心得る。

 しかも、今は、またもや戦争中なのである。日本は、インド洋に軍艦を送り、補給艦などと称するものの、昔の軍歌なら「ああ、ああ、堂々の輸送船」が、アメリカの軍艦に石油を供給し、アフガニスタン侵略戦争に参戦しているのである。

 で、この時期、さる7月12日には、地元の武蔵野市の中央コミセン(ああ、条例の字句までが、「公民館」でも「寄り合い所」でもなく、敗戦後の亡国植民地根性片仮名語の「コミュニティ・センター」になってしまっている)にて、「911事件の真相と背景」の講演と質疑応答の場を開き、その勢いを駆って、8月12日には同所で同時刻、「敗戦と戦力放棄」を論ずる予定である。

 さて、そのような折りも折り、私が先に、5日前、以下の通信で展開した批判に対して、「厳しすぎて敵を増やす」との主旨の意見を頂いた。

http://www.asyura.com/2002/war13/msg/483.html
『亜空間通信』297号(2002.07.10)
【911テロ呼ばわりした言論人は戦争屋ウィルスを自覚せよ、わが反攻の秋近し】

[中略]

 以上で引用終わり。


 そちらの投稿には同じ掲示板で直接に私見を述べておいたが、別途、特段の意見としては、「言論職業人」を別格に扱うことへの疑問もあった。

 本日、最初に、「テレビが世界を動かしています」というチョムスキー発言を紹介した目的は、この「言論職業人」の処遇の意味を強調するためであった。「テレビ」を象徴とする言論商売は、いつの間にか、そういう位置づけとなり、権力の座に収まっているのである。メディアは、戦争の重要な部分、思想戦争の武器なのである。

専門性を持つ職業として言論人を見る時には、その社会的責任が問われなければならないのは、当然のことである。職業と言っても商売と言っても、同じことである。

 比較のために他の専門的な職業の例を取ると、まさにこの911事件の前日に表面化した日本の狂牛病問題では、自分の責任を「痛感し過ぎた」女性の検査官が自殺した。昔なら切腹である。

 私は、死ねとまでは言わないが、人命に関わる問題で失敗した専門職は、それ以後、失職するのが常識である。そうでなければ、命が危ない。

 ところが、こと、それこそ大量の人命が奪われる戦争に関して、となると、まか不思議まことに、軍人が責任を取らされることも少ないし、政治家は逃げ隠れするのが普通であり、戦争を煽った言論人となると、まるで素知らぬ顔で、復活するは、図々しくも、のし上がるは、が、これが当ったり前となる。

 日本の大手メディアの代表格、NHK、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、実はすべて戦犯企業と、その系列出身の言論商売人、教育商売人などが、その典型である。個人としての典型は、戦前は読売新聞社長、戦後は日本テレビ放送網社長、A級戦犯だった正力松太郎である。

 このような有様は、いわゆる「戦争責任」論にもなっているが、私は、もっと厳しい。第二次大戦後の世界の「正義」の基準、ニュルンベルグ裁判をシオニストによる「大嘘」の猿芝居と批判しているのである。日本で行われた東京裁判こと極東軍事裁判は、その猿芝居の付け足りでしかなかった。

 ここからずるずると、現在に至る戦犯の追放解除、戦犯企業メディアの復活、即席民主主義者、有象無象の右左の偽善系言論人輩出となる。だから、911事件の判断にも、偽善系の特徴、右顧左眄、権威主義、もろもろの思考停止、結局は、力の世界の再現と、相成ったのである。

 しかり、しこうして、つらつら思い見るに、メディア業界とかアカデミー業界には、医事法などに類する処罰の基準は、まったくない。だから、私は、勝手ながら、自分で考えた厳しい基準を設けて、自らにも課し、個人として全体に挑戦しているのである。

 その私とは、誰なのか。わが電網宝庫によれば、自称「閻魔大王」である。昔は、教師が出席簿を持って生徒の出席を取っていたが、その出席簿を「閻魔帳」と通称した。「マスコミ閻魔帳」と称する雑誌のコラムもあったが、いい加減なものだった。あれでは効果がない。いわゆる大衆欺瞞に堕する。

 私、木村愛二は、これでも、自分に鞭打って、「厳しく批判」しているのだが、この「愛の鞭」の意味が分からぬらしい当世風の「優しい」若者が増えているのである。ああ、「とかく、この世は住みにくい」のである。ああ。

 以上。
 
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木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
木村愛二書店(↓):木村愛二作品の本とヴィデオを電網宝庫で特価販売
http://www.jca.apc.org/~altmedka/hanbai.html
(2002.07.13.ヒット数70,000突破!)
E-mail:altmedka@jca.apc.org
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altmedka:Alternative Medium by KIMURA Aiji
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電網速報『亜空間通信』(2001.09.01.創刊 2002.07.15.現在303号発行済)
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