現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
「パレスチナに新憲法に基づいて首相を置き、アラファト・パレスチナ自治政府議長の権限をそいで象徴化する」−−米政府が16日にニューヨークで開かれる中東和平4者協議で、こんな提案をすると15日発売の米ニューズウィーク誌が伝えた。パレスチナ国家建設を進めるのと引き換えに、同議長を「看板」にしてしまう試み。ドイツ政府も首相を設置して議長を象徴化する案をすでに関係国に提示したと伝えられている。
同誌によると、米案は(1)パレスチナ系米国人法律家がサウジアラビアの資金援助で新しい憲法草案を作り(2)これに基づいて議会選挙を行い(3)新議会が首相を選出(4)アラファト議長がこれを承認する−−という段取り。米国は現指導部の退陣を強く求めているが、選挙を行えばアラファト氏が再選されるのは間違いないと見ており、実質的に同議長の力をそぐ方策としてこの案が浮上したという。
当初15日に予定されていた4者協議は1日遅れで開かれる見通しで、パウエル米国務長官、イワノフ・ロシア外相、ソラナ欧州連合(EU)共通外交・安保上級代表とアナン国連事務総長が出席する。エジプト、ヨルダンといったアラブ穏健派の外相らもニューヨーク入りし、パウエル長官らと会談の予定。パウエル氏はEU、ロシアに加えアラブ穏健派の同意もここで取り付けたい考えと同誌は報じている。(15:43)