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アメリカが口実捏造で弱い者いじめ爆撃の国である証拠が38年前ヴェトナム北爆 投稿者 木村愛二 日時 2002 年 7 月 10 日 21:21:06:

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『亜空間通信』298号(2002/07/10)
【アメリカが口実捏造で弱い者いじめ爆撃の国である証拠が38年前ヴェトナム北爆】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2002/07/10)から4日前、以下に抜粋する通信を発した。

『亜空間通信』295号(2002/07/06)
【今こそ常識化すべき「武器として建設された日本のテレヴィ放送網」の基本認識】

 [中略] やはり、テレヴィ映像の強烈な影響のせいであろうか、「べトナム戦争の
米軍北爆」を現地で取材していた先輩ですらが、その「北爆」に先立つ「東京湾」(とんきんわん)事件を思い出してもいないのだ。アメリカは、北ヴェトナムの水雷艇がアメリカの軍艦を攻撃したと「でっちあげ」、それを口実にして、「北爆」を開始したのだった。[後略]

 以上で引用終わり。

 この事件は、今にして思えば、アメリカが、口実を捏造してでも、弱い者いじめ爆撃をやらかす国である証拠なのである。今から38年前のヴェトナム北爆の口実となった事件を、再び広めたいと願い、最初は「東京湾」の漢字だけで電網検索したら、日本の東京湾しか出てこない。ヴェトナム北爆で探したら、出てきたが、綴りは「トンキン湾」となっていた。ああ、亡国植民地根性片仮名語だが、いたしかたない。

 以下、比較的に詳しいのを紹介する。引用参考文献・資料:1964年8月の朝日新聞とあるから、日本の大手メディア関係者は、知らぬ存ぜぬとは言えまい。


http://www.mekong.ne.jp/directory/history/tonkinwanjiken.htm


 
 
現代史・ベトナム戦争編
               第1次トンキン湾事件
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●1964年8月4日北ベトナム側の声明の要旨

◆この2日間、米国の通信社は北ベトナム沿岸で起った米駆逐艦マドックス号に対するベトナム民主共和国の軍艦の、いわゆる”いわれのない攻撃”について騒ぎ立てている。一方米国務省スポークスマンは、米軍艦のベトナム民主共和国領海内の島の攻撃およびラオスに基地を置く米機のベトナム・ラオス国境近くの北ベトナム領爆撃に対して、ベトナム人民軍最高司令部と、ベトナム民主共和国外務省がおこなった非難を否定した。

◆ベトナムと世界の世論は、米帝国主義者が南ベトナムおよびカンボジア、ラオスでの侵略と戦争挑発の政策を遂行しながら、第7艦隊を使って力の誇示を行うだけでなく、ベトナム民主共和国に対する南ベトナム追随者の挑発行為を援護してきたことをよく知っている。

◆米帝国主義者とその追随者は北ベトナムを挑発し破壊する狂暴な計画を続けながら、7月30日軍艦を派遣して北ベトナム領海を侵し、ホン・ゲ、ホン・メ両島を砲撃した。同月31日から8月1日にかけての夜、米帝国主義者は再び駆逐艦を送って北ベトナムのクアン・ビン領海を侵した。この軍艦は8月1、2両日ホン・マト島、ホン・メ島の間を巡航し、わが領海を公然と侵害してわれわれの人民の漁船をおびやかした。2日午後同艦は、わが領海のホン・メ、ラチ・トルオング両島間でわが巡視艇に遭遇した。この海のうろつき者の挑発に直面して、わが巡視艇は領海と漁民を守るため急ぎ出動し、敵艦を領海から追い出した。その後巡視艇は基地に戻った。

◆これが8月2日の午後に起ったことである。米帝国主義者は、北ベトナムの3隻の魚雷艇によるいわゆる”いわれのない攻撃”について騒ぎたてているが、彼らは彼ら自身の挑発、破壊行為および領海、領空侵犯、ベトナム民主共和国の主権と領土の侵害をおおいかくすため、このような騒ぎを行っているのである。

◆指摘さるべきことは、米海軍の北ベトナムにおけるこのような行動が8月1日と2日に、タイおよびラオスの基地から飛びたち、ナム・カンしょう戒所を爆破し、ベトナム、ラオス国境近くのゲ・アン州キ・ソン県ノン・デ村にロケット攻撃を加えた米機の活動と時を同じくしていたことだ。
  
   第1次トンキン湾事件(米駆逐艦マドックス号事件)                  1964年8月2日
 
  米国防総省当局は、1964年8月2日、米駆逐艦マドックス号が、北ベトナム沖のトンキン湾で国籍不明の魚雷艇3隻から魚雷3発と37ミリ機関砲の攻撃を受けたので、米空母の艦載機も加わってこれに応戦、かなり激しい戦火が交えられたことを明らかにした。米側には被害は無かったが、魚雷艇の一隻は大破して、海上に停止、他の2隻も損害を受けて退却している模様と報じられた。

 その後間もなく米政府は北ベトナム沖で米第7艦隊の駆逐艦を攻撃した魚雷艦群を「北ベトナム海軍」のものと断定。リンドン.B.ジョンソン米大統領(J.F.ケネディ大統領が1963年11月22日テキサス州ダラスで暗殺された後、副大統領から第36代大統領に就任)は、駆逐艦1隻を増強し、海軍に対し「米軍勢力を攻撃するいかなる勢力も追い払い破壊する命令」を発した。8月4日には米国家安全保障会議(ジョンソン大統領、ラスク国務長官、マクナマラ国防長官、ポール国防次官、マッコーンCIA長官、ケネディ司法長官、ジロン財務長官などが出席)がホワイトハウスで開催され、同日、この事件について米政府は北ベトナムに抗議文を送り、その中で「米駆逐艦マドックス号に対する攻撃のような事件が再び発生すれば、重大な結果を招くだろう」と正式に警告。この抗議文はサイゴンの米大使館からハノイの北ベトナム当局に送られた。

  一方、北ベトナム側は8月4日声明発表をし、同事件の真相は、北ベトナム領海を公然と侵し、漁船をおびやかしていた米艦を、北ベトナム巡視艇が追い出したものであるとして、北ベトナム側が”いわれのない攻撃”を加えたとの米側の主張に反論し、「米帝国主義者とその追従者のこのような行為は当然を罰を受けるだろう」と警告した。(ベトナム人民軍最高司令官スポークスマンの1964年8月4日の米駆逐艦マドックス号事件についての声明の要旨は左記の通り)

  しかし1964年8月4日、更に”第2次トンキン湾事件”が起こり(米国東部時間午前10時事件の報告。同時間はベトナム現地時間4日23時)、これを理由に米国のジョンソン政権は、「報復」と称して「初めての」米軍機による北ベトナムの魚雷艇基地4ヶ所(ホンゲイ、ロクチャオ、フォークロウ、カンケ)に爆撃を行った。更に8月7日には、米国上下両院で「東南アジアにおける行動に関する議会決議」(トンキン湾決議)が可決され、軍事に関する強力な大統領権限が認められ、南ベトナム政府と南ベトナム解放民族戦線の直接対決が、米国と北ベトナムの直接対決という構図に移りベトナム戦争がこのあと一挙に拡大していく。(第2次トンキン湾事件については、発生当時から米国側の説明に米国内からも疑問の声があったが、後に米国による「でっち上げ」事件であったことが明らかにされた)

  第1次トンキン湾事件が起った場所については、米国は北ベトナムと海南島の中間の明らかに「公海」上で起ったとし、国際水域で自由に行動する権利があるとし(米国の考えでは沿岸から3マイル以遠)、同事件発生後も、米国第7艦隊機動隊の北ベトナム沖でのしょう戒活動は、南ベトナムへの海上補給阻止の点からも継続強化する方針が再確認されている。

 しかし一方、8月4日の北ベトナムの抗議声明でも触れているように、第1次トンキン湾事件の3日前の7月30日、米国と南ベトナムが、トンキン湾内の北ベトナム領の2島(ゲアン沖4キロのホンゲ島、ホアン沖12キロのホンメ島)を砲撃したと北ベトナムは発表。このことは1954年のジュネーブ協定に違反すると、7月31日国際監視委員会に対し抗議している。北ベトナムは更に第1次トンキン湾事件発生前の1964年8月2日、米国が戦闘爆撃機によって北ベトナムの国境監視所と村落を攻撃したと抗議声明を発表している。(北ベトナム側の事件発表内容は次の通り。”1964年8月1日正午、ラオスのノン・ヘト地区方角から飛来した米戦闘爆撃機4機は、ベトナム・ラオス国境から20キロ離れたゲ・アン州キ・ソン県にある北ベトナムのナム・カン国境監視所およびノン・デ村を爆撃し、またロケット(複数)を発射し、1人を負傷され、多数の住宅およびその他の現地住民の財産を破壊した。”) 米国当局は北ベトナム側の主張する事件を否定し、また米国内でこれらの事件はほとんど注目されなかった。

 尚、この第1次トンキン湾事件に関係した米駆逐艦マドックス号は、第2次世界大戦にも日本軍の攻撃を受けたことがあり、1945年1月、同艦は台湾沖で日本軍の特攻機による体当たり攻撃を右側士官室付近に受け、戦死8人、負傷者34人を出している。
    引用参考文献・資料:
      1964年8月の朝日新聞
 
(注)ヴェトナム現地時間は、米国東部時間よりも13時間遅い)

 以上で引用終わり。

 以上。
 
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木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
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電網速報『亜空間通信』(2001.09.01.創刊 2002.07.10.現在297号発行済)
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