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http://www.yomiuri.co.jp/05/20020710it01.htm
【ブリュッセル9日=鶴原徹也】欧州連合(EU)欧州委員会とロシア、北欧諸国など6か国は9日、ブリュッセルで会合を開き、ロシアを発生源とする核・環境汚染問題に取り組むため、「欧州北域環境協力支援基金」を設立した。
欧州側は、廃艦になっていながらバレンツ海に放置されたままのロシア原潜問題など、「冷戦の遺物」と言える核汚染対策を最大の課題としている。
会合には、クリス・パッテン欧州委員のほか、ロシア、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、オランダ6か国の政府高官、欧州復興開発銀行総裁らが出席。基金は当面、欧州委拠出の5000万ユーロ(1ユーロは約118円)と、6か国各1000万ユーロの合計1億1000万ユーロとすることで合意。今後、拠出国を拡大してゆく。
汚染阻止の対象地域は、北極海、バレンツ海、バルチック海、ロシア北西部。海洋汚染・大気汚染対策に加え、使用済み核燃料や放射性廃棄物の適正処理など「ロシア発」の汚染防止で国際協力体制を作る。総事業費は18億ユーロと見積もられている。
ロシア側は当初、原潜解体処理など軍事機密にかかわる分野での国際支援受け入れには前向きではなかったが、ここへきて態度を変えた。ロシアは受け入れの前提となる「多国間核環境計画」協定への調印準備を進めている。
(7月10日11:04)